雲行きが怪しい時の登山は止めましょう




秋も終わりに近づき、紅葉が映え散る中…私達は紅葉狩りへ山に来てます。

「綺麗ですね…」
「そうだな」

若くんと同じ班で行動していた私。
秋も終わりだから肌寒い。なんで今更紅葉狩りなんて…

「須藤、寒そうだな。俺のカイロやるよ」
「ありがとうございます…準備いいんですね」
「俺が持ってきたいから持ってるんだ」
「そこは手を繋ぐとかすれば?」

いきなり何を言い出すのか…久し振りの登場、神山君が後ろから現れました。

「二人が熱いから後ろの俺達が居づらいだろー?」
「熱…っ!?誰がそんなことした!」
「はははは!照れてる〜!」
「あっちいけよ…っ」
「そんなこと言って二人にさせないからな!」
「神山君、あんまり挑発しないでください…」


「いた!お〜い!二人供、跡部さん情報によるとこの辺が綺麗らしいよ」
「長太郎君、いいんですか?班を離れても」
「いいって許可されてるし♪」

ただあまりにも突然消えて二人のとこに行ってるから諦めてるクラスメイト。

「こっちに…ってあれ?なんか雨降ってない?」
「…本当だ。雲行き…処じゃない!雨宿り出来る場所へ…」

日吉の言った通り、雨より酷い風と黒い雲。
つまり、雷の危険がある。

「…ひゃっ!」
「! 須藤!!」
「要!」

湿った地面に足を滑らせた要を助けようとした二人。運悪く、崖のような急な坂があり三人は落ちてしまった。



「うわぁぁぁぁぁ!!宍戸さぁぁぁぁぁん!」
「なんでそこで宍戸さんに助けを求めてるんだよ!」
「きゃぁぁぁ!」
「…っ」

いきなりの出来事に顔が蒼いような赤いような…近かった日吉の腕にしがみつく要に落ちながら戸惑う日吉。


さてどうなるのか。




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