Dこれがゲームの始まりなんだ
in演劇部
「今年の出し物どうします?」
「…何がいいかしら。いいモデルとかいないかなー」
「それなら良い手がありますよ」
「君は!?」
「名乗るほどの者じゃないですよ…」
いきなり現れた男子に警戒するも、話を聞くことに。
「姫を奪おうとする男に、姫を守る男…王子ですね、そして従者がいるといいでしょう。」
「ベタだなぁ〜…そんなんで集客するかな?」
「その役に持ってこいな人物がいます。今注目の須藤要を王子にして、従者を日吉若にすればいい」
「なるほど!…今私、日吉×須藤にハマってるのよね」
「え、部長!?何言ってるんですか!須藤×日吉ですよ!」
「…アタシは鳳×須藤かな」
ざわっ…
――話が逸れました。
「でも、それだけじゃぁ…」
「そこは俺に任せて。いいシナリオがあるんです」
「アンタいい線行ってるもんね…よし、任せた!」
これでシナリオは整った。さぁゲームの始まりだ。
待っていろ、須藤…
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