茸は旬の食べ物でございます
新学期が始まり、暫く経ち――秋も半ばを迎える。
「明日は茸狩りに行くぞ。これは強制参加だ、いいな」
「いきなり過ぎるで跡部…」
「茸狩り楽しそうだC!」
「じゃあ明日、9時集合だ。日吉、要も誘っておけよ」
「はぁ!?」
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「また例によって誘いは断れないとは…須藤、別に嫌なら付き合わなくてもいいぞ?」
「楽しそうなので参加しました♪」
何故コイツはこうなのか、少し心配になる日吉であった。
「こっちに珍しい茸あったぜ跡部!」
「アーン?ソイツは毒だ向日」
「跡部のインサイトに掛かれば毒もお見通しだな」
「やるねー」
「あ、滝居たんか」
「…今日は久し振りに」
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「どのくらい採れた?」
「大半は毒でした。でも沢山採れましたよ」
「俺も沢山採r「あぁーー!!!」…芥川さん…(イラッ」
「見ろよ宍戸ー!並べたら日吉と茸似てるC!」
「アホか…あっマジだ!」
「何バカなこと…ホンマや…」
「アンタ等…俺を怒らせたいんですか?」
「…クスッ」
「おい、笑ったか須藤」
「ごめんなさい…確かにそんな気がして」
「やーいキノコ!」
「キノコヘアー♪」
「…いい加減にしないと…潰しますよ…?」
「「「ゴメンナサイィィィィィ!!!」」」
「はい、日吉ゴハン!」
「鳳…?」
ギロッ
「じょ、冗談だよ!採れ立て茸ご飯!」
「うまっ!さすが跡部の手回し…」
「変なこと言うんじゃねぇよ」
「こんな平和な日も有りやなぁ…美味い」
「…なんか茸を若くんと思ったらなんだか可愛く見えます」
「そのネタはもうやめてくれ」
…と言う日吉の顔は少し赤い。
跡部の突然の思い付きの茸狩りでした。
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