甘い誘惑には負けてしまうものです




前回のあらすじ。
一人昼の祭りにやってきた要。そこで水を撒き散らす程の金魚すくいをした真田と再会を果たし、三強と行動することに。

「しかし、氷帝は部活なんですけど立海はないんですか?」
「あぁ、俺の気まぐれで休みにしたよ」
「職権濫用って奴だな」
「いいんですか?」
「良くはない。だが…仕方ないのだ」
「大変そうですね弦一郎くん」
「思ったけど、なんで弦一郎『くん』なの?」
「あ、小学生の時は皆名前に『君&ちゃん』呼びだったのでくせになりました」
「じゃあ俺達も呼んで良いよ♪な、蓮二」
「いや、俺は別に…」
「(幸村さんペースです…)やっぱりまだ会ったばかりですし、ちょっと抵抗がありますね…」

幸村のペースに載せられそうになるけどなんなく避けていた。
周りには、祭り独特の雰囲気が漂い、ついに要を誘惑するあるモノが…

「あ、リンゴ飴…」
「なんだ、食べたいのか?」
「リンゴ飴、好きなんです私。」
「氷帝の奴等ももう時期来るのだろう。だが少しなら許されるはずだ」

そう言って真田はリンゴ飴を購入し、要に渡す。

「あ、そんな悪いですよ弦一郎くん!」
「いいんだ。再会の印に」
「ありがとうございます…」

少し照れた様に顔を俯く要の仕草にキュンとしたのだった。

「(昔と比べ女性らしくなって…)」
「弦一郎、顔が赤いぞ」
「ななななな!そんなことないぞ!」
「慌ててる〜☆弦一郎らしくないな!」
「笑うな!精市!」

楽しい時間を過ごしいつの間にか夕方になっていた。久し振りの再会に名残惜しみながらも三人と別れた。




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