金魚すくいは周りに迷惑を掛けないよう心掛けましょう(長




お祭り当日。皆さんは部活の後にこちらに向かうらしいので、先に昼間のお祭りを満喫しようと思います。

「やはりお祖父様に言われてしまいました…」


数時間前。

「要…すまない。私は今日は出掛けねばならぬ…昼だけでもお前に構えたらと思ったのに」
「いいえ、お心だけでも嬉しいです。」
「いや、しかしお前はそのままでも充分に美しいからな。心配だ…」


…という会話があった。


「相変わらず心配性ですね」

さて、何をしましょう。懐かしく金魚すくいをやりましょうか」

バシャァァァァァン!!

ワーワー!

「?なんの騒ぎでしょう?」

「凄いね弦一郎。さすが」
「こんなもの容易いことだ」
「弦一郎には赤子の手を捻るも同然の簡単さ、ということか」
「蓮二…それは例えが恐ろしい気がするのだが」

金魚すくいの所が騒がしい。周りが(ある意味)驚いている。

「…?あれは…まさか」

「でもこんなに取ってどうするのさ」
「あの…失礼ですが」
「え?なんだい?」
「ちょっと伺いたくて。貴方は真田弦一郎さんですか?」
「弦一郎、知り合いか?」
「む…?見たことがあるな、貴様の名は?」
「須藤要です」
「!まさか…須藤か!」
「お久し振りです、弦一郎くん」
「(弦一郎くん…)」
「お前、随分変わったな。髪を切ったせいか」
「はい、事情がありまして」
「ちょっと弦一郎。俺を無視するなんて良い度胸してるね」

弦一郎くんの後ろの方が何やら怖いです。

「あ、申し訳ありません。私は須藤要と申します」
「お前が謝ることではない、すまない精市、蓮二…コイツとは昔、剣道で戦ったことがあってな」
「ほぅ…まさか君は氷帝の噂の『美少年』か」
「な…!?なんだそれは!お前は女子だろう!」
「各々鹿々でして」
「へ〜面白いね。なら少し一緒に行動しない?女の子が一人は危ないし。ね」
「そうだ。お前は心配ないかもしれないが、そうするといい」
「ありがとうございます」

こうして立海三強と呼ばれる三人と行動するとこになった。
続く。


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