人望が凄いですね




「俺様の美技に酔いな!」
「きゃああああああ!!」

「…相変わらず凄い人望と影響力ですね、跡部会長は」
「いつか俺だって越えてみせる。」
「若くんだって充分凄いじゃないですか」
「…そうか、サンキュ」
「いや、要…お前人事じゃないぜ?あっち見てみろよ」

向日に言われ、その方向を見ると集団がこちら…いや、要を見ていた。
前回の一件依頼…要の好感度が急上昇しているのは目に見えている…らしい。

「なんでしょうか、私を凄い見ているみたいなんですが…」
「そういえば下駄箱にも机にも手紙や贈り物がありましたよ男女から」
「え、私は見てませんが?」
「そりゃあ、ね。俺達が(悪い芽は)摘んだから」
「ちょ、長太郎… まぁいい。要はすっかりアイドルだな」
「跡部に次いでな。要は可愛えし、ええ性格しとるしな」

なんて、モテ話をしていると…一人の勇気ある男子が近づいてきた。

「あのさ、須藤!ちょっと…話があるんだ。来てくれる?」
「いいですよ」

軽く答えると、見ず知らずの男子に着いていってしまった。

「見に行こうぜ♪」
「面白そうやから行くわ」


****

「俺、隣のクラスの清水。体育も一緒なんだけど…」
「あぁ、前に二人組に誘ってくれた方ですね」
「(覚えててくれた!)直球に言うけど…俺、お前が好きなんだ!」
「……んと、私は男なんですけど」
「わかってるさ!でも可笑しな話…そんなこと関係ないと思うし!」
「申し訳ないですが、私には…そういう趣味はないので…お友達なら」
「(ショックだ…)わかった!友達ならいいんだな!そ、それじゃあ… …うぅっ」


「男泣かせとは…やるなぁ…つか、要のせいでホ○が増えてるのか?」
「面ろかったわ。確かにその通りかも…」
「実際には須藤は女ですがね」
「なんか顔が怖いよ日吉…」

ギロッ

「…なんでもないよ」
「暫くは飽きないな〜♪要の事だし、何も起こらないだろ!」


「人で暇潰ししないでくださいよ皆さん。」
「いつの間に!そんなことないでー?」
「こんな人放っとけ。行くぞ須藤」

内心ではイライラしている日吉を他の皆は微笑ましく見守っている。



- 11 -


[*前] | [次#]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -