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ひとり200円・カップル300円から派生



「お客さーん、遊んでいきませんかー…ンだ、お前らかよ」
「おや、旦那じゃねーですかィ。儲けはどうですかィ?」
「しつけェゴキブリがいてよォ、ソイツが随分貢献してくれたお陰で上々。当面は卵かけられご飯じゃなくなりそうだわ」
「容赦ねェなオイ…」
「まぁ、アイツもそれなりにイイ思いできたんじゃねーの?俺には全く理解できねぇけど。つーかお前らがそこにいると客が逃げるんだけど。何で隊服?」
「たこ焼き屋とお好み焼き屋の取締りでさァ」
「…何ソレ。食べ歩きしてたとしか思えないよね。空容器多すぎだろ、どんだけ食ったんだ」
「るせー。見廻りだ見廻り」
「はいはいそうですかー…そうだ、お前らもやってくか?」
「ええ、折角の祭りなんで。土方さんも構いませんか?はい構いません総悟様」
「俺の返事を決めんな!」
「じゃ、二人で400円な」

「何云ってんですかィ旦那?300円でさァ」
「…は?」
「そこに書いてるじゃねーですか。『カップル300円』」
「…いや、書いてあるけど、カップルじゃねーだろテメェら。いつからオメーがマヨネーズ野郎とカップルになったんだ」
「たった今でさァ。そうですよね、土方さん?これで値引きなら安いモンでィ」
「…? ああ、そうだな」
「ちょ、土方!? いいのかよお前、こんなドS野郎と…か、カップルって」
「あ?…別に構わねぇよ。オラ300円だ。さっさと受け取れ」

「……嫌だね。あと100円払うってんなら考えてやる」
「あ?何でだよ、いいだろ100円くらい。近藤さんから散々むしり取ったくせして、」
「関係ねェよ。総一郎くんとカップルなんざ俺ァ認めねぇからな」
「…カップルって…ンなもん一時の話だろ、何キレてんだよ」
「へーぇ、副長さんは一時の為に誰とでもカップルになるのか?」
「何だよその云い方! 文句があるならハッキリ云えよっ」
「分かんねーか?」
「…分かる訳ねーだろ」
「アイツなんかより俺とカップルになれよ」
「………は?」

「旦那ァ、それくらいにして下せェ。付き合ってらんねーや」
「そうやって大人ぶったつもりか?云っとくけどなぁ、土方がお前みてぇなドS本気で相手にする訳ねーから!土方とカップルになんのは俺だから!俺の方が絶対ぇ土方のこと愛してるんだよ!!」
「…なっ、え? あ、愛し……っ!?」
「…調子に乗るのも大概にして下せェよ」
「フン、こっちの台詞だな」
「お、オイ何云ってんだよ…?そんなに遊びてェならお前ら二人で射的でも金魚すくいでもしたらいいだろ?」
「「それじゃ意味ねぇ!」」
「……何なんだよ一体…」


おしまい。

伝わらない、伝わってないよドSコンビ…!

「じゃ、二人で400円な」
「何云ってんですかィ旦那?300円でさァ」
↑このやりとりが書きたかったのです;

Thank you for reading!

2013/12/04 23:17
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