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ズンボラ星のジャージ王決定戦ンンン!!



『片袖抜いたスタイル』


時は夜半。場所といえば万事屋で、宅飲みする二人である。

「ジャージ王決定戦って、俺がおりじなるだろ。俺がジャージ王だろ。なんで俺差し置いてお前らがやってるわけェ?」
「俺がしるか」
「でもよォ、考えてもみろって。俺といえばやっぱ片袖抜いたスタイルだろ」
「は……?」
「男はいつでも獲物抜けるスタイルじゃなきゃ駄目だよ。つーコトでホラ……いって、暴れんなって!」
「ななな何しやがる! 寒ィっつの!」

小さな抵抗虚しく、土方は無理矢理片袖を抜かれてしまう。インナーを着ていない所為で、丹念に鍛えられた上半身の素肌が目に飛び込んできた。銀時は自分がやったにも関わらず視線を明後日の方へ向け、ぶっきらぼうに告げる。

「……うん、やっぱお前はアレだな、片袖抜かなくて良いわ。ンな格好で出歩いたらみっともねェよ、鬼の副長がよ」
「アア!? テメェが勝手に脱がせたんだろうが! …みっともね、とか言われたくねーんだよっ……」

どこを刺激してしまったのか、酒精に涙腺まで緩んでしまったのか、瞳に水滴が盛り上がる。ポタポタと溢れるそれを、土方は腕で乱暴に拭った。銀時は予想していなかった恋人の反応に狼狽する。

「ぅえッ!? おま、泣くなって、酔っぱらってんの?」
「酔ってねェ! みっともなくもねぇ! …身体、毎日鍛えてる、から」
「うんそれは分かるよ? でもソレで外には出らんねえだろ? 綺麗に割れてる腹筋丸見えだろうが、俺的には大歓迎だけども」
「………」
「乳首もツンツンになってるし」
「う、うるせぇ、寒ィからだ」
「あー、だから! こんな姿のお前を外に出したくないっつーか……別に、お前がみっともねぇとかじゃねえし」
「万事屋……」
「んだよコレ、俺が一番みっともねぇじゃねーか……」
「……ふん。そんなコトもねーよ」
「へ……?」
「うんどう、しねぇのか? ジャージ王どの」
「……上等だこのやろー」

──こんやは おたのしみ らしい 。



end.


言うまでもなくド◯クエです
Thank you for reading!

2015/12/21 14:14
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