Top >> Diary



Diary 

#40



Case1.Z3


純情を馬鹿にするな』その後。
マック行ってちょっと仲良くなった2人。

遅刻・欠席して受けられなかったり、赤点だったりした者が受ける数学の小テスト&補習の時間(放課後)。伊東先生の補助&試験監督のような形で、先に教室に来てる土方先生。

「なんだ、お前一人か? 高杉と坂本と桂はどうした」
「えぇっ、アイツらも補習だったのかよ? なんか普通に帰ってったけど」
「…はぁ。一年の時からそんなんじゃ先が思いやられるな」
「俺に言われても困りますー」
「ん、そうだな。でもな坂田、遅刻は良くねえぞ。あと携帯もやめろ、もうすぐ伊東が来る」
「ああ、あのメガネね。メガネってのがまたなあ、鼻に付くんだよ」
「……そうか」
「あ、そういや先生もメガネしてるよな? 部活の時はしてねぇけど」
「ああ」
「ま、先生は別格だよな」
「…そうか」

(多分、輪をかけていけ好かなく見えるって事だろうな)

「先生? どーかしたんですか?」
「何でもねぇ。…ってだから、弄るなソレ! あと3分で授業始まるだろ!」
「えー、土方先生の連絡先教えてくれるってんなら携帯仕舞うけど」
「そうか。それなら没収だな」
「あっオイ、何すんだよ!」
「!? …伊東」
「土方くん、こんな軟派男の話を聞くのは時間の無駄だと思わないか?」
「確かにそうだな。だが、あと2分30秒あるだろ。見逃してやれ」
「先生っ……!」
「……フン。早く受け取りたまえ。それと土方先生、少し話が」

廊下にて。

「君は甘いよ。あんなのに付け入る隙を与えてどうするんだ」
「女ならアレかもしれねェが、俺ァ男だ。付け入るも何もねぇだろ」
「そうか。…なら、僕が君の連絡先を聞いても構わないと?」
「ハァァ!? ンなもんダメに決まってんだろうがふざけんな!」
「何でお前が返事すんだ!教室に戻れ坂田!」


---
頑張れ坂田くん。


Case2.金土(Wホスト)



「もー、TOSHI! 私が居るのに携帯弄るって何よー」
「……悪ぃな。リサの連絡先聞きたくて」
「ええっ?! も、もー、TOSHIってば! それなら早く言ってよね! えっと、…」

閉店後。

「金さんもTOSHIさんを見習ったらどうですか?」
「ヤダよ面倒臭ぇ。どーせメール来まくってウンザリだっつの。アイツみてぇにマメな男じゃねぇんだよ俺ァ」
「俺だってマメって訳じゃねぇよ。テメェみてぇなのが性に合わないだけだ。No.1だろうが俺が蹴落としてやる」
「アアン? 随分と簡単に言ってくれんじゃねーか。言っとくけどな、あの子達は真面目一辺倒なだけじゃ満足しねぇよ? 精々2番手止まりだな」
「金さん! またそんな事言って……合併したばかりですけど、お客さんも以前より増えましたし、オーナーの僕としては」
「「売上貢献してほしいんだろ? してるじゃねーか」」
「真似すんな!」
「いーや、金さんのが先に言いましたぁ!」

バックヤード。

「ホントに腹立つなお前」
「そりゃこっちのセリフだ」
「ま、ツラと声は極上だけどな」
「っ、」
「ぷはは、何だよドキッとしちゃった?」
「してねえ! 妙な真似しやがって」
「練習だろ練習。俺、アンタにソッコーで蹴落とされちゃうらしいし?」
「ソッコーじゃねえ。まだ時間がかかるし、テメェの良さも知ってるつもりだ」
「へ……?」
「ンだよ、どうかしたか」
「べ、別に? ホントアレだよな、サラッと真面目な事言うよなTOSHIは……アレ?」
「今度は何だよ」
「TOSHIって源氏名だよな。本名は? あ、俺坂田金時な」
「! ……十四郎だ。客には言うなよ」
「言わねえよ! …とーしろーかぁ、なんか可愛いな。ペットのニャンコみてぇ」
「ぺ……喧嘩なら買うぞコラ」
「そんなモン売ってねぇって。え、どこ行くの?」
「ロッカールームに決まってる。揶揄いやがって…オイ、どけよ」
「ヤダね」
「ッおい、また練習か? 手ぇ離せ、」
「アンタの連絡先聞くまで帰さねぇって言ったら?」
「……仕事熱心なのは構わねぇがな。相手を選べよクソホスト」


---
本日の営業は終了してますよ土方さん
個人的には年下な金さん×年上なTOSHIさん


Case3.逆転設定



「あの、副長さん」
「んー? 坂田でいいよ(苺牛乳煽りながら)」
「…坂田さん。用もないのに毎日ウチに来てますけど、ちゃんと仕事してるんですか?」
「仕事なぁ……万事屋さんの連絡先教えてくれたら仕事するよ」
「? はぁ……ならコレ、どうぞ」

何か依頼でもあるのかと思い、机の上のメモ用紙に万事屋の番号を書いて渡した。
応接のソファにのんびり身を任せたままの坂田が、その小さな紙を見て苦笑する。

「や、そっちじゃなくてさ、土方くんの携帯番号とかメアドとかそういうの。……あの二人が居ると邪魔されて聞けねぇし?」
「え……なっ、あの」

企むように笑う坂田に土方が口を開きかけた時、坂田のポケットから携帯の呼び出し音がけたたましく鳴った。

「もしもし? ああ、そう。……見張りならバッチシだから、ホシの根城なら1時間くらい前は異常なかった…あー、はいはい、戻るっつの! 地味のくせして耳元でピーチクパーチク騒ぐんじゃねぇよ! ……悪ィ万事屋さん、また来るわ」
「 へ、あ、ああ」

坂田がいそいそと出て行くのを流れで玄関まで見送った後で、土方はハッと気づく。

「は、はぐらかされたっつーか結局アイツ仕事してねェじゃねーか!」


---
口の回る副長×純粋トシちゃん
この後夕飯のテレビで真選組特集とかやっててドギマギしてたらいいよ


Case4.原作設定



巡回中に寄られて迷惑してるらしい銀さん。手土産の団子は美味しく頂きました。

「すいまっせーん、お宅いつまで居座る気? もうすぐ30分経つんだけど。ウチは喫煙所じゃねぇんだけど」
「フン。テメェが連絡先教えるってんなら帰ってやっても良い」
「ああそう。はい名刺」
「え……?」
「帰った帰った、さっさと仕事しろよ税金泥棒」
「な、なんつーか、思ってたのと違うような」
「ああん? 灰皿まで貸してやったってのに、まだなんか文句あんのか?」
「ッ何もねぇよ! …じゃあな」
「オイ」
「ああ?!」
「……今日は水炊きだぞ」
「それがどうした」

夕飯のメニューなんぞ聞いたところで自分には何ら無関係だ。
しかし土方の返答に銀時は瞠目した後、予想もしなかった事を口にした。

「え…何この子、連絡先だけで満足なの……?」
「!」
「マジか、俺の方が馬鹿みてぇじゃねーか」
「よ、よろずや」
「あー…と、やっぱ今のナシに」
「しねえよ! ……た、楽しみにしてるから、あの、だから」
「……そ、そーか。じゃあアレだ……な、何時に戻ってくるよ?」
「……さっさと仕事すりゃ、8時前には終わる」
「そーか、…へへ、じゃあ8時な。さっさと仕事しろよ税金泥棒」
「テメェに言われなくてもするっつの!」


---
もだもだ×もだもだ

2019/09/29 01:31
×
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -