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#46 - 左銃+ひふど



「左馬刻と理鶯の作るご飯は最高に美味しいんです。理鶯は食材にさえ気をつければ…ですが……観音坂さんはホストの彼が料理上手なんでしょう? ふふ、いい恋人に恵まれましたね」
「ええ、はい、それは勿論……一二三には感謝してますが……えっと」
「何か? 揶揄ったつもりはありませんよ」
「いえ! ……その、まるで入間さんに恋人がいないような口ぶりというか……」
「まるでも何も、いませんよ……恋人なんて。想いを通わせ合っている貴方達が少し羨ましいです」
「え? いや……え?」
「……なんですかその顔は。煽っているのでしたら受けますが? ラップでカタつけます?」
「すみませんすみません滅相もございません!!」


* * *


「おいリーマン野郎、ウサ公は俺様が連れて帰る。テメェはさっさと帰れ。今すぐ帰れ」
「勝手に決めんなよバカ! あんな場違いな車で来るな、悪趣味すぎる……舎弟まで連れてきやがって」
「フン、見せつけてんだよ」
「ここシンジュクだぞ……? 見せつけんならシマの中でやってくれ。下手すりゃしょっぴかれるぞ」
「わざわざ様子見に来てやったってのにウサちゃんは文句ばっかだな。ビッチしてんなら理鶯に言いつけてやろうか?」
「理鶯が怒ると怖いの知ってんだろ」
「は、俺様は怖くねぇってか。……まぁいい、理鶯には内緒にしといてやるから帰んぞ」
「やれやれ……うちのボスは言い出すと聞かないんですよ。また連絡しますね」
「は、はい……」
「おいリーマン。メスウサギに誑かされてんじゃねぇぞ……テメーのタマ大事にすんならな」
「ひっ、ひゃい! すみません何もしませんまだ死にたくありません!」
「カタギ脅してんじゃねぇよ。観音坂さん、このヤクザに気兼ねすることありませんからね」
「気兼ねしとけ一生。んで手ぇ出すな」
「はいはい分かったからガン飛ばすな。とにかく帰れば良いんだろ帰れば……俺は自分の車で帰るから、後でな」
「俺様も乗せてけよ」
「はぁ? お前シート焦がしただろ先週」
「ちゃんとウサちゃん好みのシートに買い替えてやったじゃねぇか。……なあ、いいだろ? じゅーとぉ」
「……まったく、しょうがねぇな」
「おう、ついでにコンビニ寄って酒な。ツマミは俺が作ってやっからよ」


ミッドナイト不戦勝


2022/08/11 11:10
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