Top >> Diary



Diary 

#43 - 左銃+ささろ



「こないだ飲んでる時、簓に俺らって仲間で元相方で、ホンマに最高のダチやなーとか思わずテンション上がって絡んでもうて……簓のやつ、ウンウン唸ったりなんかして答えてくれへんかったんや。……そうやな!って言ってくれんかった。何言ってんやって引かれたんだと思うと……もうアカン…」
「躑躅森さん────好きな相手に友達だなんて言われて頷く男はいませんよ。答えに詰まっている時点で脈アリだと思いますが」
「そ、そうやろか……?!」
「ええ。私も応援していますから、頑張ってください」

○○○

「って話をオンラインでしたんだ。左馬刻からも、白膠木簓に何か言ってくれたら助かるんだが」
「ああ? なんで俺様がンな世話焼かなきゃならねぇんだ勝手にしろよ」
「お前、俺の世話が焼けるくらいなんだからそのくらい朝飯前だろ? 躑躅森さん真剣に悩んでるみたいだから、力になってやりてぇんだよ……左馬刻」
「……お前ってホント……悪徳警官のくせによぉ、そういうとこだわ。今日は俺様と一緒に寝るんだったら考えてやってもいいぜ」
「なっ……泊まるつもりかよ」
「ンだその言い草は。テメェのお願い聞いてやってんだから交換条件だろ? 大人しく抱き枕にならねぇんだったらこの話はナシだ」
「……仕方ねぇな。俺なんか抱き心地悪いぞ」
「良いか悪いかは俺様が決める。つーか、お前まさかあの教師に惚れてやがるんじゃねぇだろうな? 他のチームのやつに入れ込みやがって」
「どこにキレてんだよ、そんなわけねぇだろ……躑躅森さんは単なる友人だ」

○○○

「オラ来い銃兎」
「来いって俺のベッドだろうが……おい、まさぐるの、やめろ、って、っふ、あははっ、くすぐってぇよ!」
「おうおう、抱きウサちゃん抵抗すんじゃねぇよ」
「でもシャツまくるのは……っ、ひゃ、んふぅ…っん、わき、なんか、触るなって」
「ア? 別にくすぐってねぇだろ……じゅーと」
「触り方が、なんかいやらしいんだよ! ひ、んぁ…! ばか、はぁ、っ」
「ちゃんと電話してやったんだから俺様を褒めろ」
「電話、ありがとう左馬刻……たすかった。躑躅森さんも喜ぶと思う」
「簓の反応笑えたなぁ。ロショー好き好きってのが分かりやすいったらねぇぜ……俺が言えたアレでもねぇから言わなかったけどよ」
「? まあ、左馬刻も身内に優しいよな。もうすぐ三十路になる男に飯作ってくれて、コーヒーも淹れてくれて、晩酌まで付き合うの、相当だぞ」
「はは、その自覚あんのかよ。身内のウサちゃん?」
「俺なんかにここまでしなくて良いのに……おい、噛んだな今! 首んとこ!」
「フン、つまんねぇこと抜かすからだろ」
「犬や猫じゃねぇんだからやめろって……そういえばお前、いつのまに俺の家の鍵なんか作ったんだ。勝手に入りやがって、俺許可したっけか?」
「教えねぇ。言ったらキレっから」
「………。ったく、別に良いけどな、もう」
「いいのかよ」
「ああ。だって左馬刻だからな」
「じゅーと……!」
「チームの仲間で、その、友達だろ? 俺とお前は友達というか悪友に近いかもしれねぇけど────左馬刻? おい、もう寝たのか……?」


ボーダーラインの上


2022/05/31 07:45
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -