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#38 - 左銃



 なあ銃兎、お前、俺に渡すもんがあるんだろ。誕生日の祝いだって言うならそれでも良いぜ。早く渡せや、受け取ってやるからよ。
バーカ、俺様が気づいてねぇとでも思ってたのか? チョロい兎だな。お前、俺が寝てるフリしてたらこっそり指のサイズ測ってたもんな。分かるに決まってンだろ観念して見せてみろや……おー、いい趣味じゃねぇか、気に入ったわ。へぇ、俺様の目の色、ねぇ。……ンだよ、銃兎のくれた指輪なんだから、どうせならテメェが嵌めてくれたって良いだろうが。
……あーあー分かった、分かったから。これはあくまでアクセサリーとしてってことだろ?でも薬指がサイズ的に一番ちょうど良さそうだからよ。……ん、サンキューな。大事にするわ。
 それで、実はここにもう一つ指輪があるんだよ。どうせならテメェと同じ日に渡してやろうと思ってな。俺様もウサちゃんのために用意したんだぜ。ほら、ウサちゃんの目の色の石だろ。嵌めてやるから手袋脱げよ。……なあ、テメェはこれを、ただのアクセサリーだって思うか?

2021/12/01 00:00
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