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#22 - 左銃と一郎



「なに言ってるんですか? 好きではありませんよ、あんな横暴な俺様ヤクザ」
「えーっと、萬屋に依頼した内容なんでしたっけ。左馬刻のTDD時代について知りたいから」
「そんなこと言ってませんよ! ただその……こうして一郎くんと行動することで、何か分かるかもしれませんので」
「俺で良けりゃブクロ案内しますよ。にしても俺様って、二次元じゃテッパンの大人気属性っスよ銃兎さん。まさに王道。メジャーの中のメジャー。俺からすりゃ銃兎さんって左馬刻とフラグ立ってるように見えるんですけど。好感度アップして限定スチルイベント発生の予感」
「一郎くん……? あんまりよく分からないことを言わないでください。私を揶揄ってるんでしたらご飯を奢ってあげませんからね」
「サーセンした大真面目です。……つーか今は日が長いっスけど、一応……暗くなる前にヨコハマ帰ったほうが良いんじゃないスかね(ヤマダの危険察知スキルが発動!)」
「なんか今、変な副音声聞こえませんでした? 子供じゃあるまいし明るいうちに帰らなくても無問題ですよ。左馬刻なら会合でヨコハマに居ませんからね」
「は? ……いやいやいやそれフラグだって」

「よぉウサちゃんお散歩か?」
「左馬刻……!?」
「あーーーー……」
「偶然だな。一郎くんとご飯行こうかって話してたんですよ。ね」
「…そうっスね……まあ…」
「……へぇそうなのか一郎クン」
「左馬刻は帰りか?」
「……チッ。そーだよ」
「歩きなの珍しいな」
「歩きでンなとこまで来るかよ。銃兎見つけたから降りてきたんだろ」
「舎弟が待ってんじゃねぇの? 向こうの通りから見てんぞ」
「ここで解散するっつったからアレは居ねぇのと同じだ」
「ふ、なんだそれ。遠足かよ。……お前も飯、一緒に来るか? 会合なら食ってきたか」
「行く。絶対ぇ行く。銃兎の奢りな」
「はぁ……ったく…まあ良いけどよ」

2021/07/10 10:23
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