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#16 - 5/1のネタ関連。左銃。



 トーク履歴を読み返す度に口角が上がるくらいには、コイツを好きなわけで。最近は時々だが可愛いスタンプも送ってくるようになった。ハートを抱えた黒ウサギが、まん丸な目をして俺様を見ている。……あー、クソ。好きだ。かわいいな。スタンプのウサギっつーかウサちゃんが可愛いんだよ。異論は認めねぇ。
「楽しそうだな、誰だよサマトキサマ」
「うるせぇ見んな」
煙草を灰皿に押し付けて、横から覗き込もうとしてきたのは当の本人。なんも知らないからって気楽なウサギだな。
「分かったぞ、好きな子とか?」
 完全に揶揄ってやがるなコイツ。そっちがそう来るなら。
「フン、……時々バカなんだけどよぉ、賢くてエロくて可愛いやつで、俺様のお気に入りなんだよ。キスして唾液啜ってセックスして、俺様の×××でぐちゃぐちゃのナカ突いてヒンヒン善がらせてぇ」
 俺様が"好きな子"を否定しなかったことで目を丸くしていた黒ウサギは"セックス"のあたりから最後まで聞く頃には真っ赤になって俯いた。
「……おれの名前見えたから、揶揄ってやろうと思って。生々しい冗談は、恥ずかしい……から、やめてくれ……変な想像しちまっただろバカ」
 ──冗談なんかじゃねぇよ。
渾身の甘ったるい声で蕩けさせてから、今すぐキスしてセックスして可愛いがりてぇ。もう左馬刻のLINE覗かないから許して、と健気な駄目押しまでしてくるせいで、俺まで身体が熱くなる。バカって言ったお前がバカだよ。生々しいことしたくなるから、イタズラは程々にしろや。

2021/06/08 11:11
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