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#10 - ハピエン確定ハマ銃



「分かってンだろ。……まだ不安なのかよ銃兎」
「……警戒心の強いウサギを安心させるにはどうしたらいい?」
「オシゴトみてぇに俺達の弱味でも探ってみるか? ウサちゃんなら特別に赦してやっても良いぜ」
「嫌ですよ、そんな面倒なこと。ヤクザと元軍人の弱味なんて」
「必死に探さずとも、弱味など銃兎は既に知っている筈だ。……小官も左馬刻も銃兎が」
「STOP. 面倒だから聞きたくないと言ってるでしょう。……お前らが心変わりするまでで良い。それまでは傍にいてくれよ」
「ハッ、期限つきかよ。……いいぜ。俺様が心変わりするまでな」
「ああ。銃兎が望むなら」

 左馬刻にとっても理鶯にとっても、心変わりなど存在し得ない。しかし、そう言い張っても銃兎は信じてくれないだろうから敢えて口に出さないでおいた。
期限つきだと思いこんだ約束をもらった銃兎は安心したように微笑んで、緊張が解けたのか眠ってしまったらしい。

「……いつか銃兎が「一生傍にいてくれ」と願う声を聞きたい」
「おう。つーか絶対ェ言わす」

「俺ってお前らに愛されてるな」と冗談めいた声で笑ってくれたって良い。今頃気づいたのかと二人して文句を言ってから、これからも共にとキスで誓い合う──そんな未来を夢想している。



安心証明


2021/04/29 12:32
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