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#7 - 左銃



「死ぬ前に一つ教えてやるよ。……45Rabbitはな、火貂組のイロじゃねぇ」
「ぐ、オエッ…あ"、…がっ…」
「俺様のイロだ。分かったか」
「ハァ……もう聞こえてねぇだろ」
ラップバトルがただの肉弾戦になっていく一部始終を冷めた目で眺めながら火貂組の──否、碧棺左馬刻のイロは呆れも隠さず溜め息をついた。
「どさくさで何を暴露してんだお前は。頭痛がするしそもそもイロって表現が気に食わねぇ。……俺はお前がどうしてもって言うからボトムになってやったんだ」
「悪くなかっただろ」
「……まあ、それは。でもお前が昨日無茶しやがったせいで理鶯のメシ食わされそうになった。加減しろクソボケ」
「よく断ったな」
「あ? 断れねぇに決まってんだろ理鶯の可愛さナメんな。ありがとうございます、明日にでも左馬刻と一緒に伺いますねって言ったから」
「ハァ!?」
「理鶯のやつ嬉しそうだったな……つーことで明日は昼飯抜きにしてこいよリーダー」
「……しょうがねーな。理鶯のためだ」
「ふふ、理鶯に甘いですねぇ左馬刻サマは」
「お前だって理鶯に甘いだろうが!アイツの前だとしおらしくなりやりやがって……」

2021/03/13 07:13
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テーマ「人外ファンタジー」
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