なまえさんには携帯番号を変えてもらった。もう関わって欲しくないって俺のつまらない嫉妬なんだけれども。なまえさんは笑って了承してくれた。あれから一ヶ月くらいたっていて、俺は居づらくなってサークルはヤメていた。ハンジさんは理由を知っているようで、寂しいけど、といいながらも見送ってくれた。でもリヴァイさんとは全く会っていない。同じ大学だから正直会わないことは無いと思う。でも会わなかった。やっぱり避けているという事だろうか。


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一ヶ月とは早いもので私はやっと落ち着いてきたところだった。エレン君…エレンと付き合っていくうちに彼のいいところを沢山見つけた。素直なところとか、照れると耳を真っ赤にさせるところ、少しヤキモチ妬きだとか。数え切れないくらいだ。そんな中で私はリヴァイの影を追うことは日に日に無くなっていった。成長してる証だろうが、寂しく感じた。あんなに大切だった人を私は忘れかけている。いつか全く思い出せなくなってしまう時がくるのだろうか。あれからリヴァイには全くと言っていいほど会わないし見かけない。やっぱり避けられているのだろう。ハンジに言うと、こればかりはしょうがないことだ。と笑っていた。できれば、仲直りして終わりたかった。こんなに喧嘩して、友達にも戻れないような仲にはなりたくなかった。というのは、やはり私のわがままだろうか。


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極力避けた。あの二人の姿を見ないように。見たら絶対に思い出すし、なによりこの胸は今もなまえを求めていた。なまえと過ごした日々が懐かしく思える。思えばあの頃が一番幸せだったのかもしれない。うるさいなまえとうるさい後輩。二人とも無くしてしまった。
なまえがまだ好きだった。自分で、馬鹿だと思うしもう望みは無いと思う。だけど、諦められないものは諦められないのだ。
いつかまた振り向かせよう。そして迎えにいく。自分の馬鹿な行為のせいで沢山傷つけた。アイツには幸せになって欲しいと思った。だけど、やっぱり二人で幸せになりたいと思った。どんだけ都合のいい男なんだ俺は。
でも、就職して、ちゃんとなまえを大切に出来る自信が出来たらエレンから奪ってやる。
そう決めたんだ。
「やっぱ、ストーカーみてえだな。」
後ろで黙って聞いていたハンジは
私もそう思ったよ!!と笑った。あと、今日はよく喋るね。とも。
「バカが。俺は元々よく喋る。」
「そうだったね!」
なまえよ。お前はもう俺が好きでは無いだろう。だからエレンから奪い返してやる。そしてもう一度振り向かせよう。
「リヴァイはホントに馬鹿だねえ。」
「…うるせえ。」

空も馬鹿みたいに青かった。


0707



mae tugi

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