わたしが集めた雨を降らせる

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越後が本家であると言はれるおけさ節の朝から晩まで聞ける相川は、毎年七月十三、十四、十五と三日續いての鑛山まつりに、全島のお祭好きを呼び集めます。此時には遙遙海を越えた新潟縣からも、或は祭見に、或は踊りに來る人があります。ほんとうの盆は舊暦ですからこれよりも後になりますが、これはほんのおしるしだけでして、相川の町ではこの鑛山祭を盆と呼んで居ります。

奉行所が御料局になつてからは、盆の踊だけが町中を流して踊るものとなり、歌は前に出した五十位の女の覺えてゐたのを聞いたと書いたあの二種のやうな節のおけさで、踊は今日殘つてゐるものとも違ふ型のものだつたのださうです。

――さう言ふ人達が、すべての文化的惡宣傳に載せられず、

頑固に野蠻未開を守護して文三の歸るまでやはり同じ大きな聲でおけさをうたつてゐて貰ひたいと思つて居ます。

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