「あーあ、またフラレた」
「悟は理想が高いんだよ……」
「そう?ただ自分の直感に従って生きてるだけなんだけどなぁ」
「だから、その直感の理想が高いんだってば」
「んー。……」
「……なに、人の顔じっと見て」
「いや〜案外オマエと付き合うのもアリかなと思って」
「ええ……ナシでしょ」
「はあ?何でさ」
「だって私可愛くないし」
「それは僕が決めることだろ」
「そうは言ったって、悟の歴代元カノって皆ちょー可愛いじゃん?たぶん私じゃ勃たな」

ちゅっ

「…………は?」
「キスはできたけど、ダメ?」
「いや……ダメでしょ」
「マジか」
「悟みたいなカッコよくて強くて漫画の主人公みたいな人が、私を好きになるわけないじゃん」
「か…………好きだって言ったら?」
「信じられないから無理」
「何コレ。生まれて初めてのフラレ方なんだけど」


(び、びっくりした……しばらく悟には近づかないでおこう……)
(……アレ絶対僕のこと好きでしょ)
(五条、そこにいられると邪魔なんだが)
(硝子〜〜ちょうど良かった!相手に強制的に認知させるクスリってない?)
(私を犯罪に加担させる気か?断る)
(えー……それか自白剤でもいいよ。ちゃんと僕にでも効くやつね)
(……何を考えてるのか知らないが、その相手のトラウマになる前にやめてやれ)
(へっぷし!……何だか寒気が……早く帰ろう)


ーーーーーー
目の前で自白剤を打って告白すれば信じてくれるでしょ?と目的を優先するあまり相手にトラウマを植えつけかける五条悟(28)


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -