シカマルは、皆と同心円上に立ったが、目線を合わそうとはしなかった。
飛段は、ずらした面からじっと隊長を睨み、サイは黙って隊長の口元を見た。

「では、ここから里のはずれを目指していくが、まずは暁についての作戦を確認する。
演習でやった通り、飛段の能力を活かして暁の血を採り、暗殺する。
尾獣を持つ人柱力ですら抵抗できないのだ、拘束すれば殺れない訳はない。
……ところで飛段。」

フーは言葉を切り飛段を見据えた。

「暁の現存メンバーそれぞれの弱点を教えろ」

飛段はそれを聞いて大袈裟に、

「はああ?弱点?…んなもんねーよ。てめえらより凄腕で隙はねえし。
リーダーなんかマジでやばいって。」

「協力的でないなら君の相方の…」

フーがそう言いかけた時、

「聞いたぜ。…目覚めたんだってなあ…!」

と飛段がドスの効いた声で言った。

「………死なねえぜ………俺たちはな……!ゾンビコンビとか言ってなかったかあ、くっそ木の葉ァ!」

サイが割って入った。

「…情報がないんだ。暁に関して。能力やスキルを、」

「……言えよ……!…もったいつけてねえで」

シカマルが低い声で斬った。















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