(………遅かったか…!)
(……いや、暁の飛段は不死身だ、どうということはない、回収は可能だ。)
つい今しがた地鳴りのような轟音と爆発音が黒い森から響き渡った。鳥たちが驚いて飛び立つ。
シカマルが飛段の抹殺に――不死身であるから、永久に幽閉した、という方が正しいかもしれないが――成功したようだ。
その後土煙が収まり、静寂に包まれた森の上空で、二人の暗部が念話していた。
亡きアスマの為、里の為、なんとしても成し遂げたかった任務を、
奈良の倅は無かったことにできるのか。
(……忍なら。)
(……できて当然だ。)
二人は、チャクラの消耗が激しいのか、鹿の長に肩を預けたシカマルの傍に音もなく降り立った。
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