「…隊の連携こそ無いが暁討伐という目的から、木ノ葉に暁の居場所の情報が入り次第、我々にも逐一知らせが来ることになっている。だがどのツーマンセルに最初に出くわすかは分からないし、初戦が誰でも、勝たなければならないのは変わらない。」
フーはシカマルとサイを交互に見ながら言葉を続けた。
「シカマル、サイ。君らの任務は暁との戦闘中に奴等の血を採取することだ。シカマル、君の戦略だよ。飛段がいれば少量の血液で相手を呪い殺せる。つまりは速やかに暗殺できるということだ。
シカマルの影縫いをリメイク、サイの超獣戯画には緻密な細工をあらかじめ施しておき、双方とも採血に適した状態にしておく。ただ、交戦して血を取ることはかなり難しいのは確かだ。
影首縛りで二人同時に拘束できる場合、サイは超獣戯画で援護、採血する。それぞれが一人ずつ拘束する場合、各自採血するか、または私の心転身で相手に自刃させ血を採る手もあるだろう。戦いが長引けばこちらもリスクが高くなる。まずは先手を打てるかどうかにこの任務の成功は懸かっている。」
淡々と説明をし、フーは飛段の様子をチラ、と見た。
「…飛段はダンゾウ様に逆らうことは出来ない。そして、飛段が木ノ葉に忠義を尽くす為に欠かせない任務がもう一つある。」

フーはシカマルを見つめて言った。

「…禁術を施す。その役目は君の仕事だ、シカマル。」


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