風が強い。綱手はある限りの戦力を前に、木ノ葉の火影室屋上で叫んだ。

「木ノ葉上空の爆撃を受け、暁討伐隊を再編成した。ツーマンセルで動く暁相手に、4人の小隊だ。各小隊は隊長に従い進路を取れ!
カカシ、ヤマトの小隊!話がある。」

カカシ、ナルトたちは綱手の前に集まった。

「…サスケが大蛇丸を殺した。お前たちには、」
言いかけた時ナルトが一歩前に出た。当然のリアクションだ。
「…サスケが!それでサスケは…里に戻ってくる…のか!?」
「いや。ヤツは復讐に取りつかれている。木ノ葉に戻らず行方をくらましているということは……」
綱手はナルトやサクラの顔を見ながらゆっくりと言った。
「うちはイタチを狙っているということらしい。」
「…イタチを探せば、サスケを見つけられる…!」
ナルトが言うと、カカシが、
「…イタチに当たるまで根気よく探索ってこと」と言った。

「お前たちには、サスケを探索してほしい。カカシの小隊案によると、七班と八班になっているが、サイは私の命令で今、シカマルの側についているはずだ。疲弊の酷い十班をあえて召集はしなかった。サイのかわりに、テンテンを入れろ。大型忍具を使える者は必要だ。ナルト、お前は任務明けだが、行くなという方が無理だし、小隊に組み込んで転々と動いている方がまだいい。しかし常に狙われている、と肝に命じておけ!

これより、カカシ小隊、ヤマト小隊に、サスケ探索並びにイタチ拘束を命じる!他の暁に遭遇しないとも限らない。充分気を付けるように!」
綱手は、荒れた空の下で告げた。

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