「して、状況は?!」
綱手は厳しい顔で暗部――信用のおける火影直轄暗殺部隊――に聞いた。夜中、木ノ葉上空で爆発が相次ぎ、轟音が里全体に響き渡る中、即、火影直轄部隊を調査にあたらせたのだ。

「…暁の、デイダラという者の仕業です。木ノ葉上空を旋回し、威嚇した模様。人柱力を出せ、と喚いていた様子です。暁のツーマンセルのもう一人は不明。現在小隊がデイダラを追跡中。怪我人は数名、医療班に託しています。」

「…ご苦労。以後、小隊は任務続行、待機部隊は要所に就くように伝えろ。」

(…里を襲えば最終的に人柱力を差し出すと踏んでの強行か。砂の時と同じ手を、食らうものか…!
ますます、ナルトを里に置かず、小隊で動き回らせるという方が得策だな。暁に加えて、大蛇丸を殺ったサスケが木ノ葉には戻らず行方をくらましている。先手を打たなければ、脅威は増すばかりだ。)

「…夜明け前に里にいる全上忍・全中忍を召集しろ。」
綱手が言い渡すと、一礼して暗部は消えた。


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テーマ「人外ファンタジー」
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