いくら口を動かしても、飛段の口から反抗的な言葉は出せなかった。喉が締まるような感覚に襲われる。唯一、絞り出せた言葉は、
「………俺の、…相方は……何処だ!……」だった。

「お前の、相方?今までのか、それともこれからのか?」
ダンゾウはからかうように言った。飛段は?という表情で眉をしかめた。

「…今までの相方は、お前と同じ目的で蘇生させている。だが、お前のように簡単ではない。死ぬかも知れぬ。」

ダンゾウは矢を放ち、それが確実に飛段の精神の深層に咎のように刺さるのを、さして面白くもなさそうにだがじっと観察していた。飛段のチャクラの乱れを感じ取ると、顔には出さずほくそ笑んだ。
これはいい。

「ワシがいつでもあいつの蘇生プラグを抜くことができる、ということも忘れるな。」
ダンゾウは威圧的にそう言うと、連れていけ、と根の者たちに指示し、歩き出した。飛段は抵抗虚しく、手錠をかけられ、引っ立てられた。

手術室が並んだ廊下を行くダンゾウに腹心のフーが付き従う。
「もっと服従させる必要があるな。あのままでは使えぬ。医師に伝えろ、何を施してもいい、使いやすく改造しろ、と。」とダンゾウは言った。



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