一瞬、薄く月明かりが差して、二人は互いを見た。
シカマルは急にあり得ないほどの喉の渇きと、性欲を覚えた。

(飛段が……欲しい。)

先程まではこれ以上理性を踏み躙られるのは耐えられない、と思っていたはずなのに。
飛段の額に浮かび上がった呪印が目に入る。自分の額もチリリ、と燃えるように感じる。
おそらくそれは、二人を繋ぐ鎖なのだ。
自分も今、アレと同じものが額に出ているのだろう。
シカマルは脱力した。


「……飛段……」

「……欲しいだろ……?…お前も…」


その声を聞くとますます体に力が入らない。
飛段は、舌をくねらせ、乳首から敏感な性感帯を下へ下へと蹂躙し始めた。
重い体の表面だけがやたらと熱く、舐められたところが勃つような感覚に、ッ…、と、シカマルは声を殺した。

とうとう飛段は寝袋を開けきってシカマルの下半身を露わにし、覆い被さった。指でシカマルの勃起するソレを扱いたあと、舌でゆっくりと舐めあげる。シカマルが声をあげるまでそれは続いた。

「………あアアッ……ん…」

滑らかな舌に包みこまれる感覚は最高で、腰が蕩けてしまいそうだ。
太股を強ばらせ、シカマルの両手が飛段の銀髪と頭をギュッと掴んできたのを、飛段は片手で優しく触れた。
飛段は口でシカマル自身を飲み込み、ジュルッ、ズボッと音を立てて強く、激しく吸って扱き、そうかと思うと舌でレロレロと筋のあたりに這わせた。

「…いい………イイッ、ああっ………ひ……」

もう抵抗も忘れて、飛段の口に擦り付けるように腰を振り、すぼめた口と舌に快感を得ようとしているシカマルの声が、飛段を刺激する。顔を上げて見たがあたりは暗くてシカマルの表情は見えない。

聴覚が研ぎ澄まされたようになり、甘えたような喘ぎ声に下腹がジワッと熱くなる。飛段の責めはさらに激しくなった。射精する直前まで扱かれ、ギリギリで寸土めのうえ、舌で焦らされるということを何度もされ、シカマルは声をあげそうになっては拳で口を押さえた。

そのシカマルの反応に、飛段は己自身が硬くなってくるのを感じた。

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