あんたは何も考えてない。様に見えてたくさんのことを考えてるのかなあと思うけれど、やっぱり何にも考えてない。っていうことをわたしはよく考える。



きっとあんたはちっさい頃から色んなことがたくさんあって、だからたくさんがんばった。何にも考えずにがんばった。泣きたくても泣かないように、嬉しくても浮かれないように。

わたしはそれにずっとまもられてきた。あんたがわたしをうんと甘やかした。だからこんなろくでなしになっちゃった。あんたはわたしをわがままだっていうけれど、そうしたのはあんたよばーか。

あんたがいないと不安で、あんたがいないと弱くて、あんたがいないと何にもできないわたし。わたしはそんなわたしが嫌い。だけどそれとおんなじくらい、わたしはあんたが好きなんだろうなあ。そうして、大きすぎる嫌いも大きすぎる好きも中和されて、丁度いい塩梅になってくれてる。


なんてこと、きっとあんたは考えもしてないんだろうね。でもその分わたしがたくさん考えるからそれでいいんだ。





いつかにできたスモールランド/120403

一応夢です。
幼馴染設定





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