言葉って、意思疎通の為にあるのに、なんで人間はそれを使って偽りばっか創り出すんですかね。なんだかみっともないね、馬鹿げてるねィ。一生懸命、軽い脳味噌を捻って言葉を創ってくれた昔々の猿だか人だかもしくはその間かには感謝どころか謝り倒しに行くべきでさ、偽りにしか脳味噌使えない馬鹿共は。

でもそんな勝手な自論を、言葉によって振りかざしている俺こそが人間でお馬鹿さんでした、なアんて今頃気づくなんて馬鹿馬鹿しい。そうでしょ、人間こそが馬鹿なんだからなんにも間違っちゃいないでしょう、ちゃんと人間の疑問の模範回答に生きてますぜ。その通りに生まれてその通りに生きてその通りに死ぬんでしょうよ。正解正解だいせいかーい。俺ったら天才だねィ。いや馬鹿なんだっけ?やだねィもう矛盾だらけでさァ。たてほこほこたて。その矛盾だらけに生きるってものが人間なんだろうなア。やっぱり俺はなアんにも間違っちゃいないじゃないですか。ヨカッタヨカッタ、これで安心、俺もちゃんと人間です。

こんな俺でも人間です。




ヒジカタは、煙草を噛んで、そんな泣きそうな顔をするなと言った。俺は笑っているのに。




雨降りの夜、いつもこんなことを思うのです/120330







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