リアルのフラグは立つ前に折って投げろ | ナノ
気の迷いだと思いたい*

茶碗洗いは自分がすると彼女が申し出て来たので彼女に頼んだ。彼女が洗っている後ろでテーブルを拭いたりしていた

「そういえば、ずっと沖矢さんなんですか?」

「おや、赤井のほうが好みですか?」

「あ、いや…そういったわけでは無くて…。ただ、沖矢さんでいるの疲れないかなって、大丈夫かなって思っただけです」

苦笑いを浮かべる彼女が茶碗を洗い終えて手をタオルで拭いてこちらを振り返ってきた。眉を下げて困った顔で笑ってみせる彼女に、もう一度キスをしたのは気の迷いか。触れるだけの簡単なキス、唇を離した瞬間にリップ音がなって、彼女の顔が赤く染まっていく。ふむ、犬をここまで可愛がったりする気持ちが俺にはあったか…なんて、冷静に分析していたら彼女が胸ぐらを掴んでキスしてきた。啄ばむようなキスをして「タバコは苦い」なんて言う彼女を見て腰を引き寄せた

「煽ったのは君だぞ、なまえ」

本来の自分の声で彼女の耳元で囁くと、彼女が肩をビクッと揺らした。俺の胸を両手で押して彼女は離れようとしてくるものの、彼女の腰には俺の手が添えてあるためそう簡単には逃げ出すことは出来ないだろう。その体を捩らせて逃げ出そうとする彼女の顎に手を添えると、こっちを向かせてその桃色に色づく唇を再び奪った

「ん、…赤井さ…、ごめんなさい、そんなつもりじゃ…」

唇が離れた隙に言う彼女の唇から目を離す事はなく、彼女の額と自身の額をつけたままにしていると彼女が呟いた。

「じゃあどんなつもりだったんだ?」

彼女の答えを聞く前に、もう一度唇を重ねると彼女の唇の隙間からくぐもった声が聞こえてくる。彼女の俺の胸を押す手はいつのまにか俺の肩になっていて、抱きしめてくるわけでも無いが抵抗してくるわけでも無い。彼女と舌を絡ませて彼女の舌を軽く吸う
どんなつもりかは聞く事が出来ずに、彼女の声とリップ音だけが俺の鼓膜に届く音。そういえばライの時はいざ知らず沖矢になってからはしばらく女と疎遠だった、だからこんなに目の前にいる手の届く存在に手を出したのか。彼女を見ると、彼女が目をきつく瞑って、その目じりからは雫が浮かび上がっていた
唇を離してすぐに、息を上げている彼女はまだ油断しきっていて、彼女をキッチンのワークトップに抱き上げて乗せれば彼女の首筋に吸い付いた。くすぐったそうに肩を竦められる

「赤、井さんっ…ストップしてください…!」

「姿が沖矢でも赤井って呼ぶんだな…」

少しずつキスする所を下へとずらして行くと、彼女の胸元に吸い付いた。自分のジャージを着ているせいで彼女の胸元はぶかぶかで、谷間あたりまでは余裕で見える

「ちょ、やだやだ!赤井さんダメですよ!だいたいこの上乗せちゃダメです。ここキッチン、ここ新一くんの家…ダメな要素が二つもあるな?」

キリッとした顔で言われた。確かに、自分の家じゃないからキッチンでやるのは少々憚れるか、そう思って彼女を横抱きにして移動する事にした

「どういう事!?待って、下ろして!?歩くから!」

「絶対に逃げるだろう」

「それは勿論」

「ダメだな」

「ぎゃー!ヘルプミー!」

彼女の叫び声虚しく、ベッドに彼女を放り投げて沖矢としての変装を解いた。振動でベッドが軋むと、彼女が頭を押さえながら起き上がってこようとしたので彼女の上に跨って見下ろすと、彼女が息を飲んだ

「殺されるっ…」

「大丈夫だ、殺すとしたら違う意味だ、安心しろ」

「出来ない!!」

犬のようにギャンギャンと吠える彼女に口角を吊り上げて笑うと、彼女が言葉を詰まらせた。先ほど自分がつけた首筋の赤い痕をなぞり、そのまま鎖骨のほうへと移動する

「威勢良く吠えるのがいいが、起ってるぞ?ん?」

肩を押してくる彼女は、押せないとわかると今度は叩いていて。
そのせいで無防備になっている彼女の胸が、服の上からでもわかるほどに主張していたので人差し指で弾くと、彼女が声をあげる。どうやら雨は下着まで到達していたようで、下着はつけていないらしい。今度は自分の胸を隠すように胸の前で手をクロスさせていた

「往生際の悪い…キスだけで感じたか?」

「ちがっ…寒いんですよ!」

「ホー…?なら、暖めてやろう」

彼女の手をまずは一本手首を掴んで彼女の上に持って行って押さえ、そしてもう一本も上で片手で押さえた。彼女の細い腕は自分の手のひらの大きさよりも小さく二本とも押さえる事なんて簡単で。足を動かそうにもこっちが跨っているため動かせずに、彼女は口だけでやいやい言ってくる

「五月蝿い犬だな…」

服の上から彼女の胸の突起を軽く噛めば彼女が声を漏らした。服事態は自分のタバコの臭いがするのだが、その先にある肌からは女性特有の匂いがした
そのまま甘く噛んでは軽く引っ張り、舌先で彼女の突起を転がす

「はぁっん…!」

「感度は良いようだな?」

片手で彼女の服をめくり上げて直接触れると、彼女の胸をきつく揉みしだいた。久しぶりすぎて女の扱いが思い出せないのでは無く、若干余裕が無い。彼女がその感覚から逃れようと体を動かすものの、すぐに力が抜けて声を出す
直接胸の突起を口に含んで舌先で転がしてやれば、彼女は「ひあ…ん…あぁ!ほんと、やめて…」と声を漏らす。嫌がる女を無理やり犯す趣味は無いが、どうにも本気で嫌がっているようには見えない。ただ彼女の胸の先端をちゅっと強めに吸うと彼女が一層声をあげた
自分の下で彼女の足は嫌がって暴れているようにも感じるが、膝を擦り付けているようにも感じる

「赤井さん…お願い、あの…私…下着履いて無いからッ!!」

顔を赤くさせて何を言うのかと思えば、気合を入れた様子でそんな事を訴えられた。当然上の下着をつけていないのは知っていたが、まさかショーツまで履いてないとでも言うのだろうか、彼女が「言ってやった」というような顔で安堵のため息を履いているうちに、ウエストの緩いだろうジャージを引っ張ればすぐに脱げた。抵抗する暇も無かったようで彼女が叫び声をあげている

「今言ったじゃないですか!?わざわざ恥を忍んで言ったのになんでわざわざ脱がせるんですか!?えぇ!?」

「履いてないから、と言った理由がこれだからだろう?」

彼女の手はもう離していたのに、彼女が俺の肩を押す事は無く、変わりに彼女の腕を押さえる事が無くなった自由な手で彼女の足を割ると、彼女の濡れている秘部を撫でた。
撫でただけで反応を見せる彼女、顔を歪ませて我慢したような声をあげる

「これ以上触られたらズボンが濡れるから、そういう意味だと捉えたが、違うのか?」

「そっ…!ちがっ…っべぇわ!赤井さんが凄い勢いでいじめてくるぅ…」

「そのくらい口が回れば大丈夫だな」

彼女がいつも通りに口を回しているのでそのまま、指に彼女の愛液を絡めると彼女の蕾を軽く擦れば彼女の声のトーンが変わる

「どうした?いつものままでしゃべっていいんだぞ?」

「んんっ…む、りぃ…!じゃあ、やめてください…はぁっ…ん…よ!」

途切れ途切れになりながらも伝えてくる彼女の蕾をきゅっと抓むと彼女が腰を一瞬浮かせた。そのまま秘部の中へと指を入れると中は熱くうねっていてすぐにでも挿れられそうだったが、中がキツい事を感じると初めてじゃないかと思い、中を充分にほぐすために指を動かした

「ひぁっ!んっ…あっ…」

「聞くが、初めてか?」

「うっ…あ…は、初めたく…無い!ひぁああんっ!!」

まだ抵抗するつもりの彼女にお仕置きだと言わんばかりに指を増やして、動かし、彼女が体を揺らす箇所を責めると声をもらした。ちゅぷちゅぷという官能的な音が漏れるのに、彼女は首をぶんぶんと振って必死に抵抗しようとする
そのまましばらく繰り返していたら、彼女の目がこちらを見てきた、喉を鳴らして笑う

「どうした?」

「っ……ちょ…だい」

「ククッ…指だけじゃ足りなくなったか?とんだ淫乱だな」

彼女がそういうのは当たり前で、どこか物足りなく感じるようなことばかり繰り返されていればそうなるだろうとは踏んでいた。彼女がやっとおねだりしてきたので、待ってましたと言わんばかりにスキンをつけ、彼女の秘部に自身をあてがい、ゆっくりと奥に入ると、彼女が肩に噛み付いてきた。彼女の中を押し広げて行く感覚がする、彼女も痛いだろうから甘んじて受けてやる事にした。最後まで入ると彼女が息を深く吐き出す
痛いくらいに締め付けているが、腰をゆっくりと動かすと彼女はすぐに甘い声で鳴き始めた。中がよく濡れているせいで、すべりが良い。彼女が必死で俺にしがみついてくるため、それに答えるために彼女にキスをした
目じりに浮かんだ涙を舐めて、そのしょっぱさに舌を出すと、彼女が俺の舌をペロリと舐める
彼女は官能的で、どっちが犬だと思うくらいに腰を振って、欲望を吐き出した。彼女はこっちが達したと同時に意識を手放していた



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