後日談
「はい、どうぞ」
彼女が朝から忙しなく動いていて、綺麗にラッピングされたものを二つ渡された。
茶色の包み紙に黄色いリボンのと、グレーっぽい色の包み紙に紺色に近い青いリボン
言われなくてもわかったが、やっぱり茶色いほうが安室で、グレーのほうが降谷にという事だった。そして最後の最後に黒い包み紙に黄色いリボンの小さい箱が差し出された
「バーボンに」
「三つ…ですか、贅沢ですねぇ、あけても?」
正直バーボンにまで出てくるとは思わなかった。彼女がソファーに座って頷くので黒いやつからあけようとしたら、安室さんから!と言われたので茶色いほうから開けた
まず安室にくれたのはハートの形のフォンダンショコラ、降谷がトリュフ。最後の小さな箱には四角いボンボンショコラが四つ
「でね!バーボンのやつから食べてください!そして当ててください!」
そんなの、バーボンが入ってるってわかるだろう…。四つ入っているうちのまずはラズベリーだろうか、苺だろうか、赤い何かでデコレーションされているものを手に取り口に含む前に気づいた
「あ、もうこれわかりました、ライが入ってますね?」
「食べたくないですか?」
「……食べますけど…」
彼女が作ったものだから食べる。ちなみに上に乗っかっていたのはラズベリーだったようだ。次に取ったのはキャラメルのようなものが乗っかっているもの、これが多分バーボンだろう。当たった、って事はこっちの青いのがスコッチ
「青い何かって無くって、ホワイトチョコレートに色つけたんですよ」
ここまではわかる。じゃあ最後のは?こっちはただのホワイトチョコレートがかかっているようだが、食べてもお酒の味はしない
「うーん…お酒は入れてないですよね?」
「いれてないですよ」
彼女は今まで人物で多分例えていた。それなら何のお酒も入ってないこれは
「なまえ…?」
そういうと、彼女が眉を下げて笑った
「私も仲間に入りたかったです」
赤井はいりません。でもとりあえず愛しいので抱きしめました