彼女は自分と入れ違いに洗面所から出て行った。
歯磨きをして出て行くと、彼女はソファーに座ってお水を飲んでいた、丁寧に自分のはラベルを取ってまるでこれは自分のですと主張するように俺の水の隣に置いたので、わざわざ彼女のを手に取って飲んであげた。彼女の隣に座ってしてやったり顔をすると、唖然としていた彼女の眉が寄る
「んんん!意地悪!」
「別に一緒でいいだろ?」
「コップじゃないじゃないですか!ペットボトルは違う!」
「何が?だいたいキスもそれ以上もしてるのに今更何か恥ずかしいんですか?」
「それとこれとはちが…んんッ…は、ふる…っ」
彼女の唇を自身の唇で塞ぐと、彼女が声をもらす。初めて彼女のキスをしたとき、彼女は息の仕方がわからずあっぷあっぷしていて、全身を硬くさせていたのを今でも覚えている
まあでも、今もそんなに変わらずに緊張からか何なのか、慣れたような素振りはまったく見せず、答えようと頑張ってくれている所がまた可愛すぎてたまらない
離れてくれ、と肩を押すその弱弱しい力も、苦しくなってどんどんと一生懸命叩くその手も愛しい―
「なまえの吐く息、カクテルの匂いですかね…甘いな」
「な」
彼女が何かを言おうとした隙にもう一度唇を重ねて舌を侵入させる。熱いというわりに彼女の舌は冷たくて気持ちがいい、彼女との軽いキスはしょっちゅうしていた、だけどそれ以上行こうとすると彼女が拒むから、久しぶりに彼女の舌を感じた気がする。逃げようとする彼女をソファー押し倒す勢いで彼女を求めた
「んっ…んん!…ぷはっ……んッ…」
息継ぎしようとする彼女の唇をすぐに塞いで、そろそろ酸欠になるんじゃないかと思った所で唇を離してあげると、彼女の目はトロンとしていた
一瞬動揺したが、彼女を抱き上げてすぐそこのベッドに下ろすと、先ほどまでトロンとしていた彼女の顔がいつも通りに戻っていて、困った表情で俺から逃げようとする状態
「聞きたいんだけど」
「は、はい」
「なんで最近触れるだけのキスしか許してくれないの?」
そう問いかければ、彼女が口を閉じた。顔を赤くさせたままの彼女が視線をあっちこっちに移動させる
ベッドに自分も乗れば、さすがスイートのベッド軋む音さえ出ない。彼女のバスローブの紐を引っ張れば彼女がバスローブの合わせを押さえた
「待って、説明させてください!」
「どっちの?」
「あ、こ、こっちの」
うっかりため息が出た。彼女に限って浮気は無いだろうが、普段はやらせてくれないし、さっきも拒みはしたが目はこっちを煽っているような視線を向けてくるし。普段も何も、無理やりやれば彼女は拒んだり出来ないんだろうけど、それだと満たされるものも満たされないし、ただの触れるだけのキスだけでまだ慣れて無さそうに表情をかえる彼女を見るのも好きだからいい。でももっと、と強請るたびに彼女に上手い事避けられるこっちの気持ちも考えて欲しいもので。
彼女がバスローブの合わせから手を退かすと、少しだけ開いたが、白いなにかしかほとんど見えないので、手をかけてもう少し開いた
視線をそっちに向けるとベビードールっていうのだろうか、肩がほとんど出ているが袖がついていて、谷間が見えてる。さっきのはこれのせいだな
丈はショーツが見えそうで見ないくらいの長さ
「ベビードー「ネグリジェだと思います!このホテルに連れて来られる前に荷物を持っていてもらったんですが、チェンジされたようです」
「園子さん…そろそろ本当に何かしたいですね。可愛いなまえばかり見られて満足です」
するすると彼女の羽織っていたバスローブを脱がせると、彼女の瞳が揺れた。俺の頬に手をあててきて「何か嫌ですか?」と問いかけてくる
俺は絶対わかりやすくないはず、それなのに彼女はいつも気づいてくる
「それが嫌なわけじゃないじゃないですか…。もう一度聞きますが、どうして最近触れるだけのキスしか許してくれないんですか?家で」
彼女の顔が引きつる
「…まさか浮気とか言いませんよね?相手は誰です?赤井…?」
彼女の唇がバーボン、と動く。彼女はよく気づく
彼女にあまり荒い口調で話したくなくて安室でいたんだが、それが逆効果だったようで通り過ぎた。彼女の顔が赤くなったり青くなったりする、唇を結んだままの彼女が涙目になり始めた
ごめん、浮気とか思ってない、思ってないけど…もっとちゅーしたいんだよ!!!
「答えてください」
「れーさんに…キス…されると…、…っちな気分になるので…」
俺が悪かった。俺が悪かったです、本当にごめんなさい愛してる
それでさっきのあの表情か、納得した。とりあえず彼女が可愛い、本当に申し訳ないと思ってる、思ってるけど聞いた事に後悔はしてない
出ている胸元に唇を寄せてキスマークをつけた、すると彼女が軽く叩いてくる
「もーれーさんやだ!聞いてこなくたっていいじゃないですか!察してくださいよ!」
「あいにく、なまえに関しては自信がほとんど皆無なんで」
「自信もってくださいー、こんな……なんでもないです」
「んー?こんな、何?」
彼女の胸元にキスをすると、彼女が「ひゃ」と声を漏らして体を縮みこませる
「うー」と誤魔化すように声を出す彼女の谷間に舌を這わせたら甘い声が出た。
「こんな好きなのに!もう、意地悪するのやめてください!」
んんんんん……無理ですね!!!!!
「余計したくなりました」
「いじわる…んっ…ふぁ…アッ…!やだやだっ…」
胸元をずらして胸を露にすると、彼女のピンと起つ突起を口に含んだ。その瞬間に彼女が高い声をあげる、両方の手はシーツを掴みながら顔を振っている
冷静に考えると彼女はバスで肩を軽く噛んだだけで反応をしていた、自分がそうやって彼女に刺激を与えるたびに彼女の体が反応しやすくなっているのは当然の事で。簡単に言えばその自分の体の変化が怖いし恥ずかしいんだろうと…言えよ、表に出せよって思うけど
久しぶりだし意地悪したいし、焦らしたくて焦らしたくて仕方ないが、こっちが焦らされているにも程がある。彼女の突起を舌先で転がしたり、舌の真ん中で舐めあげたりすると彼女が声を出さないように口を閉じたが、ふるふると体を震わせながら口を開いたと思ったら
「電気ぃ…」
っていういつもの台詞だった。
なまえにとって残念だが、無視だ
舌先で転がし、片方は手で抓んで弾いたりしていて、彼女が声を出さないようにと頑張ってる姿を視線で見る。可愛い。カプッと甘く噛むと「はっ…」と一瞬声を漏らしたが、すぐに口を閉じた。非難するような視線をこっちに向けてくるものの、その視線はすぐに逸らされた
彼女の脚の間に入れていた膝を少しだけ折り曲げて彼女の秘部に当てて少しだけ動かしたら彼女が声を出した
「濡れていたのはいつから?」
「んっ…や、ぁ…!わ、かんなっ…」
「お風呂?それとも、さっきのキス?」
「ひっ…う…ッ…」
膝を退かせて彼女のショーツを取ると、彼女がワンピースの裾を持って下を隠すようにしてきた。まだ電気と願う彼女に笑う
「そのうち気にならなくなるって」
「む、無理です!気になりますって!っは…あッ…!」
「ほら」
彼女の秘部を撫でると、彼女が会話どころじゃなくなってただ声をあげた