彼女が顔を近づけてくると、吐息がかかってすでにくすぐったいが、彼女が鎖骨をカプリと噛むのはそこまでくすぐったくなく、むしろ彼女があむあむと一生懸命噛み付くのが可愛くて笑えてきた
「ほら!くすぐったいでしょ!?」
「いえ、まったく」
「なん…と」
彼女が口をあんぐり開けてこっちを見たと思ったら、もう一度鎖骨のほうに唇を寄せてきてガブリと噛まれた
「痛っ………ホー…?」
彼女を睨むように見れば、ふんっと鼻をならして顔を背けられた。もちろんまったく怒ってないがする事なす事可愛く感じるので、ちょっと意地悪をしたくなった。なまえの衿の合わせの所に手を滑り込ませて横に開くと簡単に首元がはだけた
「ぎゃっ!ごめんなさい!もうしない!」
彼女がそれに抵抗するように、浴衣を内側に引っ張るので両手首を掴んでその胸元に唇を寄せた。それだけで彼女がピクリと体を揺らして声をあげた。彼女から顔を離して視線だけで彼女を見上げると、声を出した事への恥ずかしさからさ、彼女は顔を背けていた。喉をならして笑うと彼女が手を解こうと頑張っているので、彼女の両手を彼女の背中側へと回せば片手で難なく抑えられる
「や、なんかやです!やめて、わかった、もうしませんから!」
「じゃあ…なまえが声を出さなかったら許しますよ。どんな声もダメですよ、嫌とか、やめて、とかも…制限時間は3分で」
片手でiPhoneを操作してタイマーを三分にセットすれば彼女が何度もうなづいたのを確認してから、スタートを押す。
彼女の鎖骨にキスをして、なぞるように舌を這わせると彼女の背筋が伸びる。胸は露になっていないが、谷間までは見えているためそこに顔を寄せると彼女が体を左右に揺らして逃げようとするので、少し自分のほうに密着させるように腕を持つと動けなくなったらしい。谷間をぺろりと舐めれば、嫌がった意味がわかる、汗をかいていたというのは嘘じゃなかったらしく、しょっぱかった。
とは言っても夜とは言え真夏に外でうろうろしていたんだから、かかないほうがおかしい。自分だって汗はかいていたし、舐められればそれはしょっぱいだろう。
彼女を見ると、唇をきゅっと結んで泣きそうな顔をしていたので笑った。なにかそれには抗議の声が入りそうで、口を開いたけど彼女は、思い出して口を閉じた
彼女が愛しくてキスがしたくなり、彼女に口付けをすると、彼女のきゅっと結んでいた口が少しだけ柔らかくなった。こっちに合わせるように啄むようなキスをする彼女。何度も角度をかえながらキスをして、空いてる片手で彼女の胸に触れれば彼女の唇が離れた
「っ…!?」
「どうしました?」
問いかけるものの、彼女からの返事は返ってこない、その代わりに首を振っていたが、何を言っているのかわからない振りをしてもう一度彼女の唇に自身の唇を重ねた。彼女は先程もだけどいちごの匂いがして、とりあえず甘かった
彼女の舌に音をたててすいつけば、彼女の足に力が入る
「…は…っ…」
吐息どころか半分声だが、見逃してあげるとタイマーが音をなった
「あー…安室さん意地悪です。胸触るの無しですよ」
「なまえが勝ったんですからいいじゃないですか。それに、胸は触らないって言ってないですし?」
「もう!」
「じゃあ約束通り手は離しますね」
彼女の手を解放すると、彼女がほっとしたように息を吐いた。それからしばらくこっちを見たあとに首を傾げているのは、多分僕が彼女の太ももを撫でているからだろう
「あれ、私が勝ったら何もしないんじゃ…」
「言ってないですね?」
「あれ!?」
「手を拘束するのはやめると、言っただけです」
「あれれー…おっかしいぞぉ…じゃない!」
クスクスと笑いながら彼女の内ももを撫でると、その手をぺちっと軽く叩かれた。すぐに彼女が自分の膝の上から退けようとしてくるので、先程彼女を拘束していた手を腰に回した。
「僕とするの嫌ですか?」
「んんん…そういう事じゃなっ……その言い方はずるくないですか!?」
「どっち?」
「い、嫌じゃないですけど…」
彼女の胸をさらにはだけさせようと手を伸ばし、肩から浴衣を下ろそうとしたら止められた
「嫌じゃないですけど今は嫌です!」
「なぜです?」
「だ、から…汗かいてる…」
「気にしませんよ?」
「私は気にします!じゃあ、じゃあ舐めないでください…嗅ぐのも禁止です」
彼女の浴衣の衿を彼女の肩から下ろしていけば、彼女の下着が露になった。浴衣と同じ白い下着…彼女の胸元に鼻先を擦り寄せれば、そのまま彼女の下着のカップ部分を下にずらせば、彼女の胸の突起を口に含んだ
「ひ、ぁ!だ、めって言ったじゃないですか!じゃあもうしないですよ!」
「ん…。なまえは…僕の首舐められますか?」
ちゅ、っと吸うと彼女が声をあげ、僕の肩を掴む
「舐められますよ、舐めていいんですか!?」
輝く笑顔で言われてしまえば吹き出して笑ってしまった。仕方ないので彼女の胸を解放してあげると、彼女はすかさず浴衣を軽く直して僕の首に顔を近づけてくると、こくん、と生唾を飲み込んでから舌先をチロ、と這わせてきた。
その間の時間もだが、その舐め方は焦らしてるだろう。