最後にみんなで観覧車に乗ろうという話しになり、6人乗りだから全員で乗れた。
女子と男子で左右に別れている感じ
「なぁなぁ、あたしめっちゃ聞きたかったんやけどなまえさんと安室さんってどんな経緯で付き合ったん!?どっちから!?」
「始まった…女ってほんまそういう話し好きやなぁ…」
私はしばらく考えていた、そして思い出した。媚薬をちゃっかり飲ませられた後の出来事だったと言う事を、いきなり思い出して顔を真っ赤にさせて窓の外を見た
「ちょ…待って、私の話しはいいよ…」
「えー!なんで!?大人の人の恋って聞きたいやん!しかも2人めっちゃ仲ええし、なんか理想やわぁ…」
「理想にしないほうがいいかと思います、和葉ちゃんは彼氏ができた場合素直に甘えてください!」
なぜか敬語になる私はみんなの顔がみれなくて窓に向かって話しかけている感じ。和葉ちゃんが顔を赤くして「できるかなぁ」なんて言っている時に蘭ちゃんが口を開いた
「私も安室さんとなまえさんって理想ですよ?お互いがお互いを想ってるなぁって思います」
「んんんん…助けてー!私をここから出してー!」
私が窓に額をつけて半ば叫びたい衝動にかられているのに、安室さんは可笑しそうに笑っていて服部くんは「面白いねーちゃんやな」と呑気に笑っていた。こっちは気恥しくて仕方ないっていうのになんでこんな呑気なの二人とも、ほんっと嫌!
「蘭ちゃんも馴れ初め知ってるんやったら教えてー!なまえさんの聞きたいー!」
だいぶ掘り下げるなこの子!もう少しで下につくっていうのに景色よりも恋愛話しをする和葉ちゃん、可愛いけど私の話からチェンジして!
「えーっと…」
蘭ちゃんが話しをしようとした時に、何か一瞬鉄の臭いがしたきがして下を見た。
下や上にもところどころ隙間が開いているから、外の匂いが入ってくるのはわかるけど、鉄の臭い、この部屋の中の臭いなのかと思ったけど、今更そんなのするわけ無いだろう
私は立ち上がって窓に額をつけた
「なまえさん?」
「鉄の臭いがする…」
「鉄?」
もう降りるというのに、観覧車が止まった
あと三つ下で降りれるという時だったのに急に止まったので、私がバランスを崩したところを安室さんが支えてくれた
事件があったと放送がなり、警察が来るまでその場で待つように言われる。
扉を開けようとする新一くんたち
「上上」
「蘭たちはここにいろよ!」
私が上を指さすと三人とも出ていった。
事件ホイホイが集まると絶対何か起こるから嫌になるよね
「警察が来るまであと何分くらいかかるんやろ…」
「止まってる観覧車って怖くて好きじゃないんだよね」
「それなんとなくわかります」
結局三人とも上から出る事になった。年の割には運動神経は悪くなっていないのでよかった
下に降りると殺人事件が起こっていたらしく、それを三人が推理していた。犯人はほとんどわかっているらしく密室だと言えど三人にがかったらすぐに解決になった
それを観覧車の階段に座りながら見ていた。蘭ちゃんがふふっと笑う
「どうしたの?」
「ここにはいつも…コナンくんがいたのになぁ…って、思っちゃって」
「そうやなぁ…なんや、平次と兄弟みたいで面白かったんやけど…さみしいなぁ…」
「そのポジションに入れ替わるように新一くんがいるもんね」
「そういえばそうやなぁ…コナンくんと平次見てるみたいや。ずーっと一緒にいるみたい」
「うん…そうだね…」
事情聴取も終わったらしく、帰ることになった。ちなみに私達も聞かれたけど乗っていただけだと言うのと、観覧車が止まった以外に何も発言が出来ないのですぐに終わった
旅館を取っていると言ってて、そこで新一くんお帰り会もするらしい。旅館は三人一部屋らしく女子と男子で別れた
ご飯の前に温泉に行こうと言うことで露天風呂に三人で向かった。洗い終わって湯船に浸かろうと歩いていた
「あーなまえさんええなぁ…大人の色気たっぷりやん」
「無いよ。二人とも胸おっきいね?触っていい?」
「あかん!!」
「なまえさん…」
顔を赤くして体を隠す和葉ちゃんと、まるで慣れていると言わんばかりに苦笑する蘭ちゃん。二人の反応がおかしくてくすくすと笑っていたら和葉ちゃんが「もー」と言ってこっちを見てきた。
「ほんま…大人の恋愛て何!?」
「私が聞きたいよ…。何だと思うの?」
「え?それはほら…なぁ?蘭ちゃん?キスしたりとか…そ、その先とか…」
顔を真っ赤にして呟く和葉ちゃんが愛し過ぎて可愛すぎる…しかもその先とか知ってたんだなぁってちょっと感心した。バカにしてるわけじゃないよ…二人とも純粋なんだろうって思ってたからだよ!でもこうやって近くに聞ける人がいるって思ったら興味が出るものなのかな
「安室さんとなまえさんって…キスしたんですか!?」
「あぁあああ…」
首を後ろの岩にもたれかかりながら空を見上げて唸っていたら「ひゃー」という声が聞こえてそっちを見る。声の主は蘭ちゃん、蘭ちゃんが私を見て顔を赤くしていた
「なまえさんのそれ、キスマークですか!?」
「ううん、大きい犬に噛まれたの」
「へっ…」
もうこのネタしばらく使う事にしていたので何もなくさらりと答えられた