彼女の頬にキスをすると、彼女が足を自分の体へと少しだけ引き寄せて。再び耳を舐めたら「ふぁんっ!」という甲高い声を漏らして顔から手を退けた
首にキスをして体が揺れて、俺のする一つ一つに彼女の体が反応するたびに嬉しくて仕方ない

「れーさんのばか…私こんな、子じゃなかった…。れーさんが触るから、えっちな子になったんだきっと!!バカバカッ!!」

叩く、のでは無くてやっぱり顎を上へ上へと押しやってくる。こういう状態だとよくぐーでぽかぽかと叩いてくるのを浮かべるのだが、彼女の場合本気で落とされそうなことばかりやってくるから本当に困る。しかもそんな顔面崩壊しそうなくらいニヤニヤしそうで、理性が飛びそうになる事を言われて、黙っていられなくなる
なんでこう、彼女から出てきた単語でこうも反応してしまうのだろうか。笑っているのを誤魔化すように彼女の首筋に顔を埋めて、啄ばむようなキスをした
顔が見たい、彼女の顔が見たいのだが、自分が顔を見せられない。多分見た事ないくらい笑っていて、見た事ないくらい顔を赤くしている気がする
ふぅ、と小さく息を吐くと彼女が「んっ」と短い声をあげた。それから少し落ち着きを取り戻すように冷静な口調で返した

「別に、前と変わってないけどな?」

「っ……」

「でもわざわざそういうってことは、なまえの中で変化があったって事だよな?……何?」

もう顔を覆い隠せないようにするため、彼女と指を絡ませて手を繋いで、半ば彼女を押さえているような状態にしているため、彼女は横を向いてこっちに視線を合わせようとしない。膝で彼女の秘部を軽くこすると「あぁ!」という声を漏らしてすぐに口を閉じた
「うっ」と声を漏らして瞳いっぱいに涙をためて恥ずかしそうにするなまえ。泣いてるのに笑ってる俺は相当だな
瞬きをすると横の涙が零れていって、彼女が目を瞑った

「はや、く…触って欲しく…て」

つらっ…この可愛くて愛しくて大変な生き物どうにかして。
もうめちゃめちゃに甘やかしたくなったので彼女の頬に頬を摺り寄せると、顔を真っ赤にした彼女が「意地悪なれーさんきらぁい…」と目を見て言ってくる。彼女から滴った涙を拭って、目じりにキスをした、当然ながら涙はしょっぱい

「ごめん、なまえが可愛くて意地悪しました。俺はなまえ大好きです、愛してる」

ハーフパンツとパジャマの隙間から指を入れた。撫でなくても濡れているのがわかっているから、そのまま指を入れると彼女の背中が弓なりに反る
待ってられないから、そのまま指を動かすと、触って欲しいというのに待ってという矛盾した彼女を無視した。緩いなんてとんでもない、指一本だってぎゅうぎゅうに締め付けてくるのに、挿れたらこっちがいつも通り余裕がなくなりそうだ
彼女が感じる所なんてわかっているから、そこを擦ったり指を折り曲げて触ったりすると、よりいっそう声をあげてすぐに口を閉じた

「お、ねが…待って…れーさんっ…ふ、んん…あっ…」

「触ってって言ったり待ってっていったり、忙しい人だな」

でも待たない。彼女が顔を隠すように枕を顔に当てるから、その枕を取って下に落とした
ちゅくちゅくという音が鼓膜をくすぐる。彼女の体が見たい、反応するたびに揺れる胸とか、くびれとか、鎖骨とか…パジャマのボタンに手をかけて一つ一つ取りながらも彼女の中を弄るのはやめないでいた。はだけさせると目的の彼女の体が見えてピンと起つ胸に舌を這わせる

「んぅっ!!れ…れーさん、あの…んッ…ほ、しいです…」

「あぁ、俺もなまえの中に入りたい」

初めてそんな事言われた…。彼女の中から指を引き抜いて、自身を取り出して彼女の愛液を擦り付ける、挿れてと言ったのに腰を引く彼女の秘部に自身をあてがうとゆっくりと腰を沈めて行った。痛くないかと聞いたら、何度も頷くから大丈夫なんだろう、腰を動かして声も中も体も全部で自分に反応している彼女を見て満足した。
好きだと思われてるのはわかっているけど、二の次みたいな感じで、相手してくれようとしているのはわかるけど…それもすぐに終わってしまって
正直寂しくて寂しくて仕方なかったから。「もう無理」という息も絶え絶えな彼女を起こして、上に乗ってもらったり、逃げる彼女をつかまえて後ろからやったりと
とりあえずこの日の自分は疲れ知らずだった。だいたいにしても、するたびに彼女が達したりするから、まあ調子に乗っていた

「生きてますかー?」

「か、ろうじて…」

「これに懲りたら俺に構うことを忘れずに」

「肝に銘じます……」

ぐたっとしている彼女の汗ばんだ首に彼女の髪が張り付いていて、それさえも官能的でゾクッとするし、散々した後で体なんてとっくに見たのに、それでもタオルケットに包まって体を隠そうとする彼女が愛しくてたまらない。まだまだ自分は体力がありあまってるけど、そのうちそのまますーっと寝息をたてて眠ってしまった彼女を起こす事は出来なかった

でも

「なまえ!水飲んで!ずっと声上げてたんですから飲まないとダメですよ、汗もかいただろ!」

「えぇえー…今すっごく気持ちよかったんですけど…」

「そんな格好で寝て、起きたら俺に体触られてても文句言うなよ」

「あ、おきます」

くぴくぴとペットボトルの水を飲む彼女、相当喉が渇いていたんだろういっきに半分くらいを飲み干してはぁ、と息を吐いていた。自分もそれを飲んで上半身裸のまま冷蔵庫に水をしまいに行くと、戻ってきた頃にはなまえはちゃんと服を着てうとうとしながらボタンを閉じている所だった。閉じてあげようと手を伸ばせば、そのままベッドに横たわって寝息を絶てて眠ってしまったので、むしろあけてやろうと思ったが、何度もシてしまった責任もあるのでちゃんとボタンを閉じてタオルケットもかけてあげた

「おやすみなまえ」

彼女の唇にキスをしてから隣に寝転がって、彼女を抱きしめて眠った



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