昼時のカムパネルラ。今日は平日だからか、人が少ない。昼食を終え、話し相手を探しにリラックスエリアをぶらぶらしていたタロが第8車両の扉に手をかけた時、後ろから「あ、」と声をかけられた。振り返ると、掃除をしていたのか、モップを持ったチハヤと、バケツを抱えて後ろに控えるニョロボンのはつき。
「チハヤさん!どうしたんすか」
「いえ、この時間は多分、そこでお昼寝中ですので…」
「お昼寝?誰が?」
ガチャリ、と遠慮なく扉を開けた後、中を覗いてすぐに閉めたタロ。チハヤは、だから言ったのに、というように少し目を細めてタロを見た。
「ちょ、あれ、フセさんいいポジションすぎでしょ!しょっちゅうなんすか?」
「そうですね、最近はよく」
「アイドルと膝枕とか…フセさん事務所に消されたりしないですかね…」
「さ、さあ…」
タロのよくわからないアイドルへの偏見に、チハヤは対応に困ったように首を傾げた。
「とりあえず、そっとしておいてあげませんか?」
「そうっすね!」
静かに扉を離れながら、タロが一つ欠伸をする。
「あ、なんか俺も眠くなってきた」
「ベッドをご利用になりますか?」
「いやー、俺もチハヤさんの膝枕がいいなーなんて…」
「そういうことは、メイドの仕事ではありませんので」
はつきからの冷ややかな視線も合わさって、しゅんとするタロ。
「…もし暇なのでしたら、眠気覚ましのバトルならお付き合いできますが」
「…!ぜひお願いします!」
「はつきも戦いたいようですし、」
その時タロは、口はないがはつきがニヤリと笑ったように見えた気がして、苦笑いをしながらリラックスエリアをあとにするのだった。
++++++
申し訳なかったです…
チハヤさんの回りをウロウロするタロははつきさんから不審者と危険視されていることだろうと思います。
お昼寝中は二人ともゴーグルや眼鏡的な意味で無防備なようなんで、アキバちゃんがフセさんのおかげで安心して寝れるとかもろもろの事情をなんとなく察して知っている従業員さん達が、さりげなく気を使っていたら…という妄想でした。他人のお子さんで妄想が広がって困るぜ´`そしてタロはもろもろの事情を知らないためデリカシーのかけらもありませんでした。すいませんでした。
あと下げてから持ち上げるチハヤさんがかきたかった とゆう( ^o^ )
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