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「アズール氏〜〜」
背後から間延びした声がかかって、僕はわざとゆっくり時間をかけて振り向いた。声の主なんてわかり切っている。――外に出ているなんて珍しいな、と思いながら。昼の灯の元で、あの人を見るなんていつぶりだろう。
ゆったり、視線を背後に向けると人混みの向こうから浮き上がるように、その人がこちらへやってくる。人に飲まれそうになりながら、でもしっかりとした足取りで。
まだ、――まだ気づかないふりをする。
だってあの人に、会えてこんなに喜んでる僕なんて、きっとあの人は気味悪がるだろうから。
なにかあれば どうぞ!
レスは日記にて
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