風烈っぽい烈風(追記)









(これは絶っ対に普通じゃない…)


そう思ってもいつも流されてしまうのは何だかんだ言ってもあいつの事が好きなんだろう。
少しでもあいつが来るよりも早く起きようと、いつも呪文のように呟いて無理矢理眠る。しかしそんな考えはすっかり覚えてしまっている身体には効かないらしい。





「う…っ」
もう慣れてしまったが、それでもあの生暖かい感触に腰が引いてしまう。
その動きに起きた事が分かったのか、深くまで入れていただろうものを口から出して潜っていた布団から起き上がる。丁度目が合う位置にいて、普段とは違う妖しい笑みでいつもこう言う。
「おはよう、烈。」
「…もっと普通に起こせよ…毎回、誰かに見られたら、っ!」
「だから早くしないとな?お前が遅いから毎日顎が疲れるんだ」

ならしなきゃいいのに、と言いたくても急に先端を舐められて口を開けない。必死に口を閉じても変な声が出てしまいそうになって、身体を退かせようと出した手で抑える。
それが気にくわない風雅が舐めていたところを咥えて音を立てて吸い上げる。寝起きの頭に掛かる強すぎる刺激に足で必死に藻掻くが根元まで咥え込んで腰に抱きついてくるからそれも無駄に音を立てるだけになった。
やっと解放されて起き上がると見せつけるように口を離す。それに目を向けると朝勃ちどころかもう完全にできあがっていた。毎度の事で途方に暮れる俺に目を合わせ、嬉しさを隠せない幼い顔に諦めつつ頭を撫でた。
それが好きなのか猫のように目を細めるのを見つつ空いた手で腰を撫でると面白いくらいに身体を跳ねさせる。いつもしてるのにわざとなんだろうか
「れ、烈…っ、あ、うぅ…」
手をもっと下にすると布団で隠れているがズボン、というより下着すらも穿いてない。いつも思うが、朝から盛るのは止めて欲しい。いくら好きだと言っても限度があるだろ。

「っ…何、考えてるんだ…」
「…ん?…お前の事だよ。」
正直に言うと顔を真っ赤にさせて俯いてしまったが、一向に握られた手が離れてくれないからこのままじゃ生殺しだ。
撫でていた手で口を塞いで抵抗する前になにもしてないのにとっくに勃ってる風雅のを扱く…のは難しいから先端を指で少し強く弄る。やられっぱなしは嫌だからってのもあるがどうやら風雅はそうされたいらしい。最初にして以来何もしないと文句を言ってきたのにはこんな奴だったのかと心底驚いた。

「〜っ!ん、ふぅう!!」
涙目で睨んできても無視して続けると手が漸く緩んだ。その隙に布団から抜け出して肩を掴む。もうここまですると欲しくてしょうがないのか何もしなくても自分から四つん這いになった。


「慣らさなくて、いいから…」
そう言ってケツを向けたまま指でいつ慣らしたのかと思うくらいには緩んだ入口を拡げた。もう朝とか家とかどうでもよくなってしまった。結局こうなってしまうから俺も風雅の事を言える立場じゃないな。
「ふ…んうぅう!」
「くっ…あんま声、出すなよ…っ」
そうは言うものの、中の熔けそうな熱さに正直俺が我慢できない。昨日、というか毎日してるから少し緩い気もするが、そんな時は…
「んぐぅうっ!?」
「っ…ほら、もっと締めなきゃ早く終わんねーぞ?」
軽く何度かイッてるらしいべっとりした根元を強めに握る。普通は萎えるだろうが風雅には興奮しか産まないらしく漏れた先走りで手がベタベタになる。
「は、んっ!〜〜っつ!」
そのまま奥を小突くと痙攣しだした身体と一緒にぎちぎちに締め付けられて俺は漸く朝勃ちを治めれたんだが、後処理に時間を食われて結局遅刻するはめになった。






「なぁ、烈…遅刻するならまたしよう?」
「はぁ!?いや、学校あるだろ…」
「学校?そこでしたいのか…?」
「そんな訳あるか!」







1209 Wed 07:22
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