擬似呼吸
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相互不信症

ふわりとしたカラメルブラウンの髪を揺らして隣を歩く少女は、きっと今日もあの子猫しか信じていないのだろう。何も信じられない彼女が、後生大事そうに抱えた小さな黒猫。「トウコ」「ん」「好きだよ」「私もよ」だから僕等は今日も嘘に興じる。結局どちらも、不信症なのだから。

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