「うぃっす、この間ぶり」
「あ、管理人さん、これからよろしくお願いします」
「まあ大まかなことはそのノートに書いてあっから、わからないことはここにいる全員に聞いていいんで」

まあ皆楽しみに待ってたみたいなんで、自己紹介しつつ楽しんでください

肩に手を置かれて微笑まれる
そして続けざまに後ろからリュックを引っ張られる

「靴を脱いだ時点でもうあなたはここの住人ですよ」

振り向くと森の妖精のような女の子
よく見ると胸元に管理人と書かれた名札がぶら下がっている

「私も管理人です、これからよろしくお願いしますね、鞄も下ろして楽しみましょう」

ふわりと優しく微笑む彼女に少し癒された
鞄を両肩から下ろしソファの横へ置く
すると座って座って!と促されソファに深く座らせられる

「部屋何番?俺は207!近かったら毎日遊びに行ってやるからよぉ」
「いきなりがっつくのはよくないですね、感心しません」
「私は301号室、女子館と男子館は中々行き来することは少ないと思うけどわからないことがあったら聞いてね!」

沢山の人に囲まれて嫌でも顔が緩む
一つ一つに受け答えし、お互いのことについて質問を投げかけている内に日は暗くなる

男性の管理人さんに部屋を案内される、夕飯の時間になったら恐らく迎えがくるからそれだけを俺に残し部屋を後にする

(楽しそうでいい人達ばっかりだな)

今日は部屋の片付けを頑張って明日になったらここの中を周ってみよう
そう決めてダンボールへ手を伸ばした



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