「こんにち…」

(って踊り場かよおおおおおおお)

そう言えば靴箱がとかについて言われていたな…
自分の部屋番号と同じ靴箱と郵便受けを使うんだよな
下から三段目一番端の310の数字を見つけて開くと中から何かがこぼれ落ち出る

それを全て拾い上げようと目を通せば温かい気持ちが込み上げてくる
それらを抱いて今度こそ新しい仲間のいる部屋へ足を踏み込む

『森記荘へいらっしゃーーい!』

パァンパァンとクラッカーが鳴り響く共同フロアだと教えられた広い居間
俺の手には恐らくここの住民の人達からだろう

「素敵な色紙をありがとうございます!」

そして森記荘での約束事の書かれたノートに間取り、そして花束

「あーー何もう始めたんだ、さっきの少年、いらっしゃーい」

支配人でーす
そう言って俺にカードを差し出す

「何かあった時のための俺の連絡先書いてあるカード、再発行はないからしっかり大事にしろよー」

俺の部屋は601号室だから
そう言ったあとおっ、唐揚げ頂きーテーブルに並べられた豪華な食べ物から唐揚げだけをつまみ食いして部屋の奥へ消えて行った


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