学生時代は手当たり次第片っ端から本を読んでいたので、読書歴と思い出深い本のタイトルをお伝えしますね!

もともと体を動かすのが好きで、ぜんぜん本を読まないタイプだったんですが、高三の選択授業で、どーっうしても読書感想文を出さないといけなくて、『正義のミカタ』という本を読みました。
本多孝好さんの書いた本なのですが、なんかとても漫画的で、おもしろくって、五時間くらいかけて一気に読んでしまいました。

このときに、"読書"というもののイメージががらりと変わりました。本って退屈なものだと思っていたのですが、この中に世界が広がっていて、その世界を覗き見れる望遠鏡みたいな、どこでもドアのようなものなんだ!と考えを改めました。

その日から、一時間程度の通学時間を使って、図書室にある本を気になるものからどんどん読みすすめました。
英語と古文と現代文の成績が急にめっちゃあがりました。
なんか読書のススメみたいになってますが大丈夫ですかね?笑

このとき特に印象に残っているのが、武者小路実篤の『友情』です。こんなに、人間の感情ってぜんぶ言葉になるものなんや!と思いました。後になって読み返すと、そうでもなかったので、たぶん自分との相対的な"旬"だったのだろうと思います。

当時の私はこの『友情』を読んで、言葉にならない多くの感情のことを思いました。
それから、発見をさがす旅のように、本を読み続けました。言葉にならなかった思い、かたちを成さなかった気持ちを、代弁してくれるような言葉が、あらゆる本のあちこちから見つかって、それが宝探しのように面白くって、止まらなくなりました。

大学にいってからも、図書館に立ち寄るのは日課で、ほんとなんなんですかね、その頃は。飢え、のように本の中の、新しい世界を探して、欲していました。

その時に、ネット小説というものを知り、夢小説というジャンルを知りました。読者が主人公になれるなんて、と驚きました。
俯瞰して覗き込んでいた世界のなかの、登場人物になれるのか!と。とりあえず知ってる漫画のものから読み漁りました。ランキングサイトを周回周回。スマホで読書できるとは、いい時代になったものだ。と思いました。

そんなこんなしながら大学のときに読んだ本で、今でも内容を覚えているのは、
いしいしんじさんの『プラネタリウムの双子』、
吉本ばななさんの『TUGUMI』、
川上弘美さんの『センセイの鞄』
伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』
村上春樹さんの『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』
村上龍さんの『五分後の世界』
太宰治さんの『パンドラの匣』
三島由紀夫さんの『レター教室』
重松清さんの『流星ワゴン』
とかです。
上記の作家さんの本はぜんぶ読みましたが、これ同じ人が書いたん?って思うことが、多々ありました。ので同じ作家さんの話しのなかでも好き嫌いがあります。

どうしましょうおすすめしきれませんね。

あと大学では演劇のことを学んでいたので、シェイクスピアとか寺山修司とかの戯曲も読みました。でもこのへんは特に好きではないです。面白い世界だな、とは思います。

作家読みもしますし、表紙読みもします。ホラーは苦手なので読みません。

大人になってから、西加奈子さんがめっちゃ好きで、特に『漁港の肉子ちゃん』は笑いながら泣きました。
あとは辻村深月さんの、『凍りのくじら』は自分で書いてみたい!と思ったきっかけになった本です。『スロウハイツの神様』も、創作をする方にはぜひ読んでほしいです。

最近はぜったいありえないフィクションをめっちゃリアルに面白く書かれている万城目学さんの本とか、ぱりりとしたレタスを齧っているような心地になる朝井リョウさんの本も好きです。

きらきらしたのがお好きでしたら、太宰治さん、仕事が嫌いになりそうだったらいしいしんじさん。現実ににやにやが足りなければ万城目さん。大阪の子なら西加奈子さん。傷を負って癒されたいなら吉本ばななさん。人生を想うなら重松清さん。大学生の心になりたいときは村上春樹さん。恋を知りたくなったら川上弘美さんがいいかな、と思います。

本を読み始めた頃の手帳に、
知りつくしたように思っていたことが、途方もなくいろんな色をする。そのあらゆる捉え方のすべてで、ものをわかることに、近づける気がする。すごいな、本。
って書いてました。笑
いまもそう思います。

長々とすみません。
本大好きなので、話し出すと止まりませんのでこの辺にしておきます。




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