燭台切光忠とごはん


庭に出た燭台切光忠は伸びをする。
今日は日和も良く洗濯物が捗った。どうやらご機嫌らしく、鼻歌をうたっている。
取り入れたばかりの洗濯物は、太陽の光を吸ってふっくらと、洗剤のいい香りがする。光忠はこの香りが好きだ。清潔で優しい、ひとを安心させる香りだと思う。

ざっくりと部屋割りごとに洗濯物を分けて、自分たちの分を抱えて自室に戻る。
「ただいま。」と声をかけ掛けながら光忠が障子を開くと、読書をしていたらしい大倶利伽羅が本から顔をあげた。
「ああ。」無愛想だが決して相手を無視をすることはない大倶利伽羅に、笑みがこぼれる。目が合うと、ふいと顔を逸らされた。さすがに笑いに返してはくれないのが彼らしい。

ふと時計を見ると16時30分。
そろそろ買い出しの子たちが戻る時間だな。と考えていると、同じように視線をあげた大倶利伽羅が立ち上がる。
「貸せ。後は俺がやっておく。」ぶっきらぼうに言いながら、光忠が抱えていた洗濯物をさらっていく。
「えっ、良いのかい?」光忠はすこし目を丸くして問いかける。大倶利伽羅が自らすすんで手伝ってくれるなんて、こんなこと言うときっと怒るだろうけど、めずらしい。
「…用があるんだろう。」きょとんとしている燭台切をさておき、意外と器用な大倶利伽羅は、てきぱきと洗濯物を畳み始める。燭台切光忠しかり、洗濯物を畳むという所作に慣れているのが、彼にもまた似合わない。

まさしく大倶利伽羅の言ったとおり、光忠はなまえと一緒に夕飯を作る約束をしていた。
「ありがとう。でも、どうしてわかったんだい?」伝えていたかな?と光忠が不思議そうに問いかける。
「ふん、見ればわかる。」大倶利伽羅はむしろなぜ分からないと思ったのだ、とでも言わんばかりの表情だ。

鶴丸にも何かと言い当てられることに思い至って、光忠は、僕ってそんなに分かりやすいのかなぁ。と首をかしげる。
「うーん。ポーカーフェイスの方が、格好よくて良いんだけど。」
主と約束がある時の光忠は、いつもより身支度の時間が長い上、なにかきらきらした高揚感をまとっている。いつもより背筋が伸びていて、声にもいっそう張りがある。あからさまにご機嫌で、鼻歌を口ずさんでいることさえあるのだ。
いや、ポーカーフェイスて、どう考えても、
「…見え見えだ。」大倶利伽羅の声も地の文に重なるレベルである。

さて光忠は、上着を脱いで、エプロンを手に取る。ぱりりと洗濯されたエプロンをつけると、料理も美味しくできる気がする。
背中で交差させた腰紐をキュッとへその下あたりで縛った。実を言うとあまり得意ではなかった蝶々結びも、このエプロンのおかげで上手くなったようなものだ。

姿見の前で、前、後ろと確認して、最後ににこっと笑ってみる。
「光忠がもし笑顔じゃなかったら、近寄りがたいやろなぁ。」と以前なまえがこぼしたのを彼は覚えている。近寄り難い、という単語にショックを受けた光忠が、「どういうこと!?」と詰め寄ると、「んー?笑ってる光忠のが好きってことかな。」と伊達男顔負けの台詞をさらりと吐かれて、光忠は赤面したのだった。

なまえの本音としては、真顔の光忠イケメンすぎて憂いを帯びた雰囲気出すから何喋ったらいいか分からんくなって困る。なのだけど、当たり障りないような言葉選びをしたつもりだった。
しかしこの一件以降、光忠はそれまで以上に華々しくとても眩しい笑顔を見せてくれるので、なまえは彼の持つ圧倒的スパダリ力に平服するほかなかった。刀剣男士の、全力で主の期待に応える姿勢というものを思い知らされたのだった。
とはいえ無理に笑顔を作ったりさせたくないので、どこかで微調整しなきゃな、と思っている。
光忠にあるのは、せっかくなんだから、主の好きな僕でいたいよね!という溢れんばかりのサービス精神なのだけど。

「じゃあ、行ってくるね!」
「ああ。」
意気揚々と部屋を出て行く光忠を見送って、今日の夕飯は何だろう。と大倶利伽羅は思うともなく考えてしまう。そんな自分になぜか負けた気がして、緩みそうになった口許を慌てて引き締めた。

なまえと光忠が一緒に作った食事は、いっとう美味しいのである。



初めて作った料理は、出汁巻き玉子だった。
厨への廊下を進みながら、光忠は思い起こす。
この本丸に来て間もない頃。歌仙と堀川に教わりながら、こわごわと割った卵は、黄身が潰れたうえに殻が入ってしまった。小さな殻のかけらは白身が絡んで取りにくい。それを器用に菜箸で取り除いてしまった歌仙に、光忠は素直に尊敬の念を覚えた。

そうして焼きあがった玉子焼きを食べた短刀たちが、おいしい!と顔を綻ばせるのを見て、光忠は新しい気持ちを知った。
自分の手で、何かを生みだし、その先で命を育むことが出来るというのだ。
人の身があるということ、料理をすること。それは彼に斬る以外の方法で、命の在り処を感じさせた。

「料理、僕にも教えてくれないかな?」ひとつひとつを知るごとに、きらきらと輝く光忠のその目を、歌仙は今でもよく覚えている。
光忠は器用な方ではないものの、気遣いのできる丁寧な人だ。丁寧に丁寧に作られた料理へは、愛情がこめられている。相手を喜ばせたいという心が、魚の捌き方へも、米の炊き方にさえも現れるという。

…今となっては懐かしい。
光忠はもう、玉子焼きに手こずることはない。それは彼の手によって優しくふっくらと焼きあがり、食べる者の顔をもまた、ふくふくととろけさせるのだった。



厨の暖簾をくぐったところに、なまえの後ろ姿があった。とんとんと、食材を切るリズミカルな音がする。そんな彼女を驚かさないようにと、光忠はそっと声を掛ける。
「お待たせ。遅くなってごめんね?」
なまえが振り向く。
「ぐずっ…ぅえ光忠ぁ…。」
ずびずびと、泣いている。
「えっ!?主、どうしたの!?怪我したのかい!?」光忠は言いながらすぐさまなまえの元へ近付く、近付いて、分かった。つんと鼻を刺す匂い。なまえが刻んでいたのは、玉葱だった。
ふるふるとなまえが首を振る。
「…いやもうむり…。玉葱っょぃ…。」
強い、が消えかかっている。

ああもう!この子はなんで僕が来るまで待てないんだろう!こんなにずびずびになって可哀想に。光忠はいまや主を泣かせるなんて!と、手塩にかけて育てた玉葱が憎く思えるほどだ。大袈裟だ。
「あとは僕がやるから。」
光忠はすぐさまキッチンペーパーを手に取る。
なまえに寄って中腰で、涙を吸い取ってやる。両手が玉葱エキスに汚染されているため、なまえはうええ、と立ち尽くして光忠にお世話されている。しみるの一言に尽きる。
光忠、後は頼んだ…。とぽろぽろ止まらない涙を拭いてもらう。
そうこうしていると、折りたたんだ紙を鼻にあてがわれた。
「ほら、主、ちーんして。」
「えっ。」いやいやさすがにそれは恥ずかしい、となまえはかぶりを振る。
涙はいいけど鼻水は、鼻水は人様に拭いてもらわれへん!そりゃそうだ。なまえはもういい大人である。ちーんして、でちーんするのを許されるのは幼稚園児までだ。
しかもちーんして、ってなんだ、ちーんしてって。光忠、君は自分の姿の完成度を忘れるのをやめてくれ!姿と言動が一致しない刀剣男士が多すぎる。もっとお母さんっぽい見た目にしてくれないと、心臓が保たない。

なまえが戸惑っていると、鼻をきゅっと摘まれた。
「ふぐっ。」
「ほら、大丈夫だから。ね。」
安心させるような微笑みだ。
それでも嫌なものはいやだ。ぴろーんと鼻水が伸びたりでもしたら、羞恥でしねる。それこそ格好よくない。
「いやら…。」
なまえはむんずと眉を寄せ、確固たる意志で光忠の目を見た。
光忠は目をぱちりと瞬かせる。

両手の使えない、無抵抗無防備な女の子に、涙目で睨まれてもなんにも怖くない。それどころか光忠は、胸に知らない感情が湧くのを覚えた。それは庇護欲とは似て非なる、少しばかりの加虐心。身なりを気にすることを好ましく思うはずの光忠が、無意識に今、なまえのみっともない姿だって見たいと願っている。

すうっと橙の目が細められた。
光忠から、笑顔が消える。それだけで、なまえはぴゃっと竦んでしまう。まるで別の人みたいな冷たい表情に、息が詰まった。
耳元に、唇が近付く。
「じゃあ、ずうっとこのままだよ?僕にこうされたまま…恥ずかしい格好のままで居たいのかい?」
これは言葉責めといって差し支えないのではないか。どう考えても、鼻水をかけたやりとりとは思えない。なまえは別の涙が出そうである。決意を数秒で打ち砕かれ、なまえは素直にちーんと鼻をかんだ。

「うん!よく出来ました。えらい、えらい。」
光忠は、先ほどまでの剣呑な雰囲気をさっと引きあげて、にこにこと頭を撫でる。なまえは殊更いたたまれない。大倶利伽羅があんなツンツンツンデレな性格になってしまったのには、光忠のこの子ども扱いもいくらか加担しているんだろうな、と考えた。


さて、料理は進んでゆく。
二人が作っているのはハンバーグだ。

ととととと、とん。と光忠の包丁捌きはそれは見事なものだった。ひたむきなその横顔、まっすぐな眼差しは手元に落ちて、大きな掌は、その視線に応えるようにそれはそれは鮮やかに動く。

ぺちこねぺちこねと、空気を抜きながらハンバーグのタネを作ってゆく。
光忠が作った大きなものと、なまえが作った少し小さいものが、等間隔に並べてられてゆく。
「ふふ、なんだか可愛いね。」光忠がなまえの顔を覗き込んで笑う。
「うん、可愛いな。なんか、自分たちで作ったものって愛着湧く。」なまえが光忠を見上げて笑いかえす。

「ああ、分かるよ。たとえ失敗してしまっても、なんだかんだ食べちゃうんだよねえ。」光忠がくすぐったそうに言う。
「そうそう!でも光忠は、料理で失敗とかしなさそう。」無邪気に笑うなまえを横目に、「そんなことないよ?」と光忠は答える。
いままで何度失敗したことか。鍋を焦がして、歌仙にこってり絞られたことを思い出して、光忠は苦笑いを浮かべた。

そう?と首を傾げたなまえが口を開く。
「えー?だってどれも美味しいで、光忠の料理。いつも楽しみにしてる。」
ぺちこねぺちこねと軽快に動いていた光忠の手が止まる。ぺたん。
「…あるじ。」
不意打ちだ。
光忠は頬がぶわわと熱くなる。なまえがいつも美味しい美味しいと食べてくれるのを知っていても、こうもストレートに褒められるのは照れくさい。
「うん?…うわ、めずらしい!光忠が照れてる。」光忠を見返したなまえがいたずらに笑う。いつも余裕たっぷりにこちらを甘やかすあの光忠が、照れている。
これは是が非でも見ておかなければ。
「…もう、あんまり見ないでほしいな。これじゃあ格好つかないよ。」視線に耐えかねて、光忠が顔を逸らす。逸らしたところでなまえの視界に入った耳は赤く、なかなか見れない可愛い光忠おる!となまえは嬉しくなった。
「大丈夫大丈夫、ほっぺた赤くてもちゃーんとかっこいいで。可愛さも追加されてて、ちょうどいい甘辛ぐあい。」さっきの仕返しと言わんばかりに、なまえがからかう。もっと照れた顔が見たいのだ。

はあ。熱を逃がすように、光忠がため息を吐いた。じとっとした眼差しでなまえを見据える。赤くなった頬のまま、身をかがめてなまえに囁く。
「…可愛いのは君でしょ?」
にゅっと、こねていたハンバーグがなまえの指の間から飛び出した。
「やめ、そういうのいらん!」
形勢逆転の兆しを、光忠は見落とさない。
「っふふ、やめないよ。僕の主は可愛いなぁ。ほらこっち見て、ね?」
「あーあーあー。色男にたぶらかされるー。」冗談めかして躱すのは、対伊達男トークスキルにおいて基本中の基本である。いちいち間に受けていると、ときめきの過剰発注で胸がはち切れてしまう。

だからいつも通り、これはじゃれあいのような会話のはずだった。それなのに、軽快に続いていた言葉のキャッチボールが突然止まる。なまえは、はて、と咄嗟に光忠の方を見る。まんまと見てしまった。光忠の、すがるような眼差しに、視線が縫い付けられたように動かなくなる。

「…誑かされてくれるの?」
くるおしく、叶わない願いをこぼすように光忠が口にする。光忠の泣きそうな目を、初めて見た。諦めるように、自嘲気味に笑う口元も。

なまえは息が詰まって、身動きが取れなくなる。
身の丈に余りある、愛情は海のように底無しだ。気まぐれに潜っておいでよと、手招きをする。きらきらとした水面からは考えられないほど、その奥は仄暗く、本人さえ正体を知ることのない獰猛な何かが棲んでいる。
美しい橙の光の奥で、その瞳孔がこちらを見据えている気がした。

「…なんてね!どきどきしたかい?」
すっかり元の調子で、光忠がにこりと笑って、作業に戻る。なまえはどこまでがいつもの戯れなのかわからなくなる。
なんなんいまの…と、友達だと思っていた肉食動物の舌舐めずりを見たうさぎの気分である。本気で牙を立てられたらひとたまりもないということを、思い知らされたみたいだ。
「身の危険感じた…。」
なまえは正直である。
「えっ、そっちのどきどきなの!?」
光忠がうろたえるが、そっちのどきどき以外のなにがあるんだ。刀剣男士、主の期待に応えすぎ問題は根深い。
もっとも、あんな表情を本心抜きでできるほど、光忠は器用ではないのだけど。

光忠は、そっとなまえの横顔を盗み見た。僕たち刀の宿命は、主を守ることなのに。今まで数百年と抱き続けた魂を、いとも容易く色づけて、いつのまにこんなに人らしくなったんだろう。
想う心に変わりはない。だけど気をつけないと。この想いは、刀が主に背負わせるには重すぎる。

「んー、微妙に余った。」
なまえの声に光忠が目を向ける。ボウルの中、大さじひとつ分ほどのミンチが取り残されている。
「ああ、じゃあ味見してみるかい?」
言いながら光忠がフライパンを取り出して見せた。
「味見!する!」
目をきらりと輝かせたなまえに、光忠はくすくすと笑った。「主、味見するの好きだよね。」と茶化すように言うと、なまえはどこか得意げに「うん、いちばんに食べれるの、料理当番の特権って感じがして好き。」と顔を綻ばせる。その様はさながら肉食動物にまんまと餌付けされる小動物そのものである。

光忠の手でそっとフライパンに乗せられたハンバーグのタネは、じゅうじゅうと肉汁を含んで、そおっと膨らむ。
手を洗って、隣にやってきたなまえが、今度はそっと光忠の横顔を見上げた。
舐めたら甘い味がしそうな、優しい優しい目をしている。注がれてゆく愛情まで、ありありと見えるような眼差しに、どおりで光忠の料理は美味しいわけだ、と得心した。

「うん、出来たよ。熱いから気をつけて。」
光忠が、小皿に乗せた一口サイズのハンバーグとお箸をなまえへ渡す。
「ありがとう、いただきます。」
厳かな雰囲気で箸を差し入れるなまえに、光忠は微笑む。ハンバーグは、箸を割り入れたところからじゅわりと肉汁をにじませて、美味しい匂いのする湯気をぷわわと溢れさせた。
ふうふうと息をかけて、なまえが口を開ける。ぜったい美味しいハンバーグに、期待は振り切れている。しかし唇が触れたところで「あちっ!」と身を縮こませた。ぐらりと跳ねたハンバーグに、光忠が慌てて小皿に手を添える。間一髪。なまえもハンバーグも無事である。
「あぶないよ…!大丈夫かい?」
「あつい…。」
「もう、気をつけてって言ったでしょ。はい、貸して。」
言って光忠はなまえからお皿を取り上げた。ハンバーグをお箸で摘んでふうふうと息をかける。十分に冷まされたそれが、なまえに差し出される。
「さ、召し上がれ。」にこやかな笑顔、焼きたてのハンバーグ。なまえはすこし逡巡したが、周りに誰もいないことをさっと確認して口を開けた。
「はい、あーん。」一回やってみたかったんだよね。と口に出すことなく光忠は頬をゆるめた。無防備に開かれたなまえの口が、雛鳥のように可愛いと思った。

じゅんわりと口の中に滲む旨味が、湯気に乗って鼻に抜ける。
「んんん…!!」
咀嚼すればするほどポテンシャルを発揮する、どこか甘い肉汁。

光忠は、なまえの表情をその目にしかと見る。
もぐもぐと口を動かすその瞬きの隙間に、ぴか、ぴかと瞳が輝き出す。その奥で命が欲しがるように、きらりきらりと光が反射する。
頬がふんわりと桃色になって、柔く、緩む。とろり、目尻が幸せに滲む。
光忠は、なまえのこの顔がとても好きだ。愛おしい、慈しみたい。願わくは、ずっと。

「どうかな?」
なんて、聞かなくても分かっているのだけど、やっぱり聞きたい。
「…ん、めっちゃ美味しい!!さすが光忠。」
ふわわあと落ちそうな頬を抑えてなまえが答える。光忠の心が熱くなる。
「食べてみる?」と言ったなまえに、光忠は「君が食べて。」と答える。
自分で食べるよりも、彼女が食べるところを見ているほうが幸せだ。

人を斬る道具だった僕たちが、命を育んでいる。今しがた自分が作った料理が、彼女を動かし、形作ってゆくと思うと、光忠はなんとも言えない気持ちになった。
もぐもぐ、ごくん。
命の炎に薪をくべる。
自分の料理を食べて、笑うなまえの可愛らしいこと。その表情を自分がさせているという幸せが、光忠の表情をもまた柔くする。この手の先からこんなに愛おしいものが生まれるなんて、やはり料理は良いものだ。

「よし、じゃあみんなの分も焼いていこうか!」
「うん!いっぱい食べてもらおう。デミグラスソースとか作る?」
「おろしポン酢もいいよね!」

秘密の作戦を練るように笑うこの時間。
調理場のなかは、ふつふつと淡く湯気を立てるお鍋の様に暖かく、愛に満ち満ちている。



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