「だいちゃん、もしバスケやってなかったらなりたいものってあった?」
「は?んだよ突然」
「いいから」
「……、誰にも言うなよ?」
「うん、言わない言わない!」
「っていうやりとりしたの、覚えてる?」
「黒歴史だな」
「いやあ、しかし大輝がねぇ」
「うるせぇって言ってんだろなまえ、いい加減黙れ」
「きゃー大輝が起こったー」
「黙れブス」
「いやでも本当にびっくりしたわよ、さつきも知らないんだもん」
「あー、あいつにも言ってねぇもん」
「え、なんでよ」
「なんでもだよ」
「ふーん」
「ふん、」
「大輝」
「んだよ」
「今同じ質問したら、答えは変わってる?」
「……、」
「答えてよ、」
「そう、だな、変わらない。守りたいものも、変わらない。」
「……、そっか」
「んだよ、やけに大人しいじゃねぇの」
「別に、私はバスケしてる大輝が好きだし」
「おう」
俺の夢。
(お前の言葉が離れずに)
(目指してたなんて、絶対言わねぇ)
6月17日 おまわりさんの日
夢子がおまわりさんかっこいいって言ったから目指してたとかいよねというだけ