※約束シリーズその後の日常
例のごとくこれだけで読める
「ただいまー」
「おう、おかえりなまえ。思ったより早かったな」
「え…あれ、大我今日チームの練習終わるの早い日だっけ」
「いや、急に練習なくなってさ。お前今日遅いって朝言ってたから俺が飯準備しようかと」
「え、うそ、言ってくれればなんか買ってきたのに。ありがとね。あー、いい匂い。今日なに?」
「鳥手羽煮てみた、けど。」
「本当に?わぁ食べたかったのよね」
「やっぱりか。昨日飯食ったあとの料理番組珍しく見てたからそうかと思って」
「えぇ…、大我くんあなた…なんですかその圧倒的旦那力は…」
「ははっ、なんだよそれ」
「あーちょっとなんで笑うのよ真面目なのに」
「おーおー、ありがとな」
「うん、どこに出しても恥ずかしくない自慢の旦那様ですよ、大我くん」
「おう」
「えへへ、」
「おい、なまえ」
「はい、なにか」
「包丁持ってるときに後ろから引っ付くな」
「えー、」
「えーじゃない」
「ぶぅ、」
「そんな声出してもだめだって。もうできるから待ってろよ」
「はーい、了解しました旦那様!」
続く、幸せ。
(今ここあるなんでもない、)
(けれど一番大切な、ふたりという幸せ)
6月14日 手羽先の日