行かない訳には




二時間程で先ほどの書類の処理を無事に終わらせることができ、ラルク隊長にちゃんと提出をすることができました。


そして今、少し時間があいたので、ある場所へと顔を出そうと向かっている所です。


その場所とは…。


(…着きました。)


目の前には医療を手掛ける部隊、医療部隊の管理する部屋の1つ。第一医療室の看板がつけられたドアがあった。


はぁ〜…憂鬱ですが、仕方ありません。


彼が倒れてしまったのは少なからず私のせいなのですから顔を出さないわけにはいかないでしょう。


胸をモヤモヤさせながら医療室のドアを開いた。


「失礼致します。」


「…ん?」


ドアを開くとイスに座って仕事をしていたであろう医療部隊の隊員、ヨベルさんが私に反応して仕事の手を止めてこちらに向いて下さいました。


「お仕事中すみません。少しお聞きしたいのですが…」


私がそこまで言うと何を聞きたいのかがわかったのか、ヨベルさんは1つのベッドを指差した。


「ありがとうございます。」


私はヨベルさんにお礼をいい、指差されたベッドへと足を向かわせた。






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