あ〜・・・ そして今は午後の仕事中です。 (ふ〜…この書類をここにっと、よしっ。) 少し手元の仕事が片付き、一息ついていると私の名を呼ぶ声に顔を上げる。 「ら、ラルク隊長!」 「キクチ、少し構わないだろうか。」 顔を上げるとそこにはラルク隊長が申し訳なさそうな顔をして立っていました。 (なにかあったのでしょうか?) 「はい、構いません。」 私の返事にラルク隊長は笑顔で頷き、数枚の書類を私の目の前に差し出した。 「すまないが、この書類を君にして貰いたいのだが…。」 「私に、ですか?」 驚いてラルク隊長を見ると、ラルク隊長は申し訳なさそうに頷いた。 「この分野を扱う部下が倒れてしまってな。」 「え…!」 ラルク隊長の部隊でそんな倒れたりしそうな貧弱な方は見受けられなかったはずですが… 「ああ、よく分からないのだが…。お昼におにぎりを食べたら吹き出して倒れてしまったと…。」 ………………ああ…、そう言えば彼は私と同じ分野を扱っていましたね。 「わかりました。やらせていただきます。」 私がそう言うとラルク隊長は私に書類を渡して下さいました。 「では頼んだ。」 ラルク隊長の言葉に私は頷き、書類に取り掛かった。 [*prev] [next#] 戻る |