時間が立つのが早いです



私はため息をつきながらそう言うとナズナ先輩は少し驚いたような表情をしたが直ぐに何時もののほほんとした表情に戻り少し困った様に口を開いた。


「あらあら、そんな困ったちゃんなんて近くにいたかしら?ん〜、まあ良いわ。それなら今日の隊長いじりは中止ね。」


そう少し残念そうにナズナ先輩は言うとポケットから何か大量に文字が書かれていた紙を取り出しビリビリに破ってゴミ箱に捨てた。

ナズナ先輩は普段からよくガンズ隊長を虐めています。

ガンズ隊長とは私の所属している部隊の部隊長を勤めていらっしゃる、女性の敵のような方です。

今日作ってきていたおにぎりもガンズ隊長に食べさせるためのおにぎりでした。

あ、言っておきますが陰湿なとかではなく愛ある虐めです。(多分。)


「あっ、そうだ!キクちゃん今からお昼に行くんだけど一緒に行かない?」


「えっ、お昼ですか?」


(もうそんな時間ですか?)


私は壁に掛けられた時計に目を向けると時計の針は12時を指そうとしていました。


(もうこんな時間になっていたのですね。気付きませんでした。)


私は少し驚いた後ナズナ先輩の方へと向き直り頷いた。


「はい、ご一緒お願いいたします。」


「ふふふ♪はい、じゃあ行きましょ?」


ナズナ先輩はそう笑いながら言うと私を急かすように鼻歌を歌いながら私の両肩をポンポン叩き片足を交互にぴょんぴょこ飛んで私の後ろをついて周りだしたので私は急いで準備をして食堂へとナズナ先輩を連れて向かいました。





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