全てザウスさんが悪いんです







あれから持ち場に戻ってきた私は、机の上の仕事を黙々と片付けていました。


(これが終われば一段落つきますね。)


「…よしっ。」


ふ〜、終わった〜!


ん〜っと伸びをし、一息ついて肩の力を抜いたときに誰かに肩を叩かれました。


「キ〜クちゃん♪どう?仕事は順調?」


「あ、はい。今、一段落ついたところです。」


後ろを振り返るとそこには私の所属している部隊の副部隊長をしているナズナ先輩が立っていました。


ナズナ先輩は何かと私を可愛がって下さる良い先輩です。


「そう?それは良かったわ♪それで昨日言ってたの、作ってきた?」


あ、そうでした!


罰ゲームのおにぎりを昨日ナズナ先輩に作ってきて欲しいと言われていたんです。


でもそのおにぎりは先程ザウスさんについ渡してしまいました。


はぁ〜…ナズナ先輩に謝らないといけませんね。


「…すみません。作って来ていたのですが…」


「あら?どうかしたの?」


「はい、どうしても食べたいと言う方がいましたのでその方に差し上げてしまいました。」


はい、全てザウスさんのせいです。





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