『駄目!!これ以、上や、だ!!変態!出て、い、け!!』

ワシが抵抗を再開しだした事に奴等は少し驚いた後に笑いだし言って来た。

『それは無理だな〜。俺らに歯向かう奴等を野放しに出来ないんだ。』

黒い笑みをしてワシの仮面を撫でた。

『そうなんですよ、ですからもう諦めなさい…。』

そう耳元で呟かれ仮面を奪われた。

『ぅ……。』

奪われた事でなのかワシは奪われた後の無言……無の世界になった後瞳から涙が出てきた。

仮面を奪った二人は泣き出した相手を見て固まっていた。

『あっ…………貴方は……まさか……。』

サハリの声にもう一人の男も口を開いた。

『マジかよ……コイツは…。』

また何かを勘違いなどされたのかと涙を止めようとしながら二人の出方を待つ。

『………ですが彼らはもう一人もいないと聞いています。まさか彼らの生き残りとでも言うのですか?』

『だが奴等と同じ髪と目の色をしている。簡単に違うとも言えんだろ。』

『ですが………。』

また無言になった。


奴等って誰の事を言ってるんだ?

さっきまで言っていた奴等とは違うみたいだけど…。


『とにかく服を着てもらって話を聞きましょう。良いですか?』

『ああ、そうだな…』

あっ、やっと服を着て良いのか。




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