『ディアはその時彼らに怪しまれてしまったのかも知れません…。』 『まだ奴等に拐われたと決まった訳じゃないだろ!!』 ザイの言葉にアラは声を荒がして食って掛かった。 『ですが……。』 『………どう、す、る……今から…』 二人の話を止める形でワシは口を開いて聞いた。 ワシの質問に二人は口をつぐんだ。 『まず私は王に報告しに行きます。アラは………』 『オレはココに残る。』 アラの言葉にザイだけでなくワシも驚いた。 『……何故?』 疑問に思って聞いてみた。 だってアラがこの町にに残って何をするんだ? 『そうですね………残った方が良いかも知れませんね。』 Σええっ!!何故ι 真剣な面持ちでザイがアラに向かって言った。 『私が他の者を連れ帰って来るまで、フーンさんを守りなさい。』 Σまもっ?? 『ああ、当たり前だ。』 『…どうし、て?』 本当に何故? 守られる意味が分からない…。 ▼|戻る|▲ |